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最後の1年なのだから  作者: くろは
8/10

7話

家に帰って夕飯やお風呂を済まして自分の部屋に戻って一息つく。自分の体が自分のものじゃないようなフワフワした気持ちでベットに横になる。

あの放課後の教室の出来事から今まであんまり記憶が定かではないが、これが夢見心地と言うものなのだろう。


(まさか…本当に二人で出かけることになるなんてな〜…)


寝る前に噛み締めるように今日の出来事を思い出す。


『じゃあ・・・気になってるケーキ屋さんがあるの、テスト終わったら一緒に行かない?』


『いっ、行きます!』


考えるより先に口から言葉が出ていた。

その後ハッと我に帰って動揺が襲いかかってくる。


『えっ、本当にいいの!?』


自分から誘ったことなのに信じられなくて聞き返してしまった。


『小野寺くんから誘ったんじゃない』


と言ってこっちに微笑んでくる。

その微笑みがあまりにも可愛らしくて顔が熱くなる。


『そ…それはそうなんだけど…』


と言って恥ずかしさが込み上げてくる。中川さんは耳まで真っ赤になった僕を珍しがるような、意地悪なことを思い付いたかのような目でこっちを見てきて考えもしなかった一言をさらに付け加えた。


『じゃあ、準備終わった?途中まで一緒に帰ろっ』


この一言から先は残念ながら記憶にない。だけど今家に着いているということは途中まで一緒に帰って別れて家に着いたのだろう。


(夢見心地ってあるけどほんとに夢みたいに忘れなくてもいいのになぁ・・・)


心の中で愚痴を言っているとスマホに2件の通知があった。見てみると中川さんからだった。


『今日はありがとね!試験範囲もう一回復習ちゃんとするんだよ?』

『テスト終わった後楽しみにしてるね!』


この2件のメッセージが今日あったことを夢じゃないと確信させてくれた。


『こちらこそ教えてくれてありがとうね、頑張って復習するよ』

『僕も楽しみにしてるよ』


と返して中川さんに言われた通り復習するべく机に向かう。


(あ〜早くテスト終わらないかなぁ…)


いつもとは違う理由でテストが早く過ぎ去るのを心待ちにしている。




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