今日も街の清掃を頑張る
誤字脱字等ありましたらすいません。
種を見つけることは人にとって重要である。種が無ければ芽が出ないのだから。
冒険者になって3年、マックスは初心者を抜け出し一人前とはいはないけど、安宿から普通の宿屋になり夜には毎日お酒を飲めるようにはなっていた。
「今日もボチボチ稼げたな〜。」
今日も2日分の宿代と今日の酒代程度をギルドから貰いながら嬉しそう宿に戻ろうとしていた。
「まだ、小銭稼ぎしてるのか?マックス」
せっかく、気分良く今日の酒と肴を考えながら歩いていたマックスは、またかと怪訝な顔をして話しかけてきた奴の方に振り向いた。
「なんだよ。ジーク」
「また、小銭稼ぎしてのかて聞いてるんだよ。」
「俺が満足してるのだからいいだろう。命をはらずに楽しく生きる。何が悪い。」
「冒険者としてどうなんだよ。マックス」
「……ほっといてくれよ。」
もういいだろとマックスはギルドから出て行った。
(そんなの分かってるんだよ。冒険者になって3年普通の冒険者からしたら雑用みたいな仕事しかしてないのは、でも、今の生活に満足してる。)
足早にマックスは宿屋に向かって歩いていった。
「ただいま。」
「おかえり、マックス。今日は何してたんだい。」
「今日も街の清掃だよ。西地区の方をね。今日のオススメのツマミは?」
「そうかい、今日も清掃かい。うちらみたいな宿屋からしたら街を清掃してくれるのはありがたいけど。冒険者としてはどうなんだい。まー、あんたが決める事だし。今日は燻製がオススメだよ。着替えたらおいで。用意して待ってるからさ。」
「燻製か…すぐ喰いにいくよ。」
マックスは部屋に急いだ。
「ふー」
溜息をつきながら、これまでの事を考えていた。
マックスは転生者である。前世は報われない人生では無かったが、不器用な人だった。
天才とは、1%のひらめきと99%の努力である。
まさに、マックスの前世の人生はこと言葉に振り回されていた。1%のひらめきがないまま努力をして、本当の天才に追い抜かれてる。
努力をすれば報われると勘違いしたい人生だった。
自分の才能がどこにあるのか解らない前世は、普通の人生を送り普通に死んだ、今度はファンタジー世界である。
どこか疲弊した気分で生きてる。一つ良かった事はこの世界ではスキルという才能を確認することが出来る、それが嬉しかった。
前世では何に才能があるのか解らない人生だったけど、今は自身の才能の芽を認識できるからだ。
それが例え「清掃」系スキルだとしてもマックスは満足していたし。普通ならそれが活かせそうな仕事を選ぶべきだが、前世の記憶からファンタジー世界なら冒険者一択だろうと変に拗らせてる所もあったが、マックスは大変現状には満足していた。
自身の清掃スキルでピカピカにした部屋の中で、これからもマックスは清掃スキルを使って街の清掃を頑張っていくと考える。