夜に
「ルーカスさん?」
深夜に何か物音がしたので目を擦り
見回したがシーン…としている
ルーカスさんも寝ているみたい。
勘違いかと再び横になり寝ようとした。
が、
目の前の影を二度見す事となった。
ーーーえ?
ルーカスが私の横で寝ていた。
「ルーカスさん…なんでここに…」
「あ?あぁミアどうしたんだ俺のベッドに?
あれ小さくなったのか?」
何を言っているのかわからなかった。
「完全に寝ぼけてますよね?」
「んー?」
「自分のベッドへ戻ってくださーい」
「ぐーーぐーーー」
ルーカスさんが寝てしまった。
小さいルーカスさんは移動させる事もできるけど…
うーん、どうしよう…。
考え始めたがすぐに考える事をやめた。
ルーカスさんへの苦手意識はとっくに消え
それどころか
今では好きになっている。
ルーカスさんと居るといつも楽しく
ホッとするんだ。
掃除の時には「手際がいいな!」
料理を食べれば
「美味しい。量が食べられないのが悔しいな…」
他にも「へぇ、そんな薬草もあるんだな。ミアは頑張り屋だよな」
私からすれば、いっぱい褒める所を見つけられて
それを伝えられるルーカスさんが凄いと思うんだけどな…
あ…お兄さんが居たらこんな感じ?
もう、私にとっては大切な存在だった。
そんな存在のルーカスさんと
ベッドを一緒にしても特に問題も無い気がしたんだよね。
これが人で男性だったら問題だけれど
ルーカスさんはトカゲ。
「うん、おやすみなさい。」
私はそのまま寝てしまった。
それはそれは後悔をする事になるなんて
1ミリも思わずに。