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グルゥヴ






皮膚がわたくしをつつみ皮膚を感じる


皮膚の外にしにがみの吐息それと闇


皮膚のうちがわにながれている川


いりひ色のにくのまんなかには


どくどくささやく装置がある


わたくしは自殺をしない為


その装置がとまることは


いまんとこないけれど


だけれど夜とひかり


通りすぎてゆく度


夢の藻が絡む様


ねむくなる度


失速する様


錆びつく


回転盤


翳る



翳り


感覚器


果てゆく


浮びゆく儘


沈んでゆく唯


かさなりゆく儘


はがされてゆく唯


川のみぎわには布団


それからほの闇に白飯


涙しながら頬張りねむる


グルゥヴがいつか限界迎え


皮膚感覚はわやになりくさり


採火されない装置になるだろう


皮膚全体はおおみずになるだろう


わたくしはこのように話すあいだも


皮膚そのものであり皮膚が墓標だろう















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