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悪夢

作者: ガイジちゃん

知らない街にいた


これは夢なのだと分かっているが私は怖くて仕方ない

「水が迫ってくるぞ」誰かの声が聞こえる

知らない人と仲良くなっていた私はその人と二人で逃げ続けた


誰か知らない男の人が水に浮かんでいる

死んでいるのだろう

私も逃げなければ、と知らない友人と逃げ続けた


また一人、一人と水に浮かんで死んでいく


これは悪夢だ、一度目を覚まそう

再び寝てもまだ水が迫ってきていた


どんどん高い場所に逃げても水は迫ってくる

嗚呼、私は夢の中でなら死ねるのか


希死念慮が常にある私にとってはとても嬉しい事だ

段々迫ってくる水に怯えながらも少し安堵している自分がいた


足元に水が来た、もう逃げられない

知らない友人と覚悟を決めた私は波に身を任せて最期を迎えることにした


「ありがとう、貴女と話すのはとても楽しかった」

話した内容すら覚えてない私が言う

「ありがとう、一緒に死んでくれて」

きっと私の本心なのだろう、呟いた


そして最期を迎えた

ゴポッと水が口の中に入ってくる

苦しい、怖い、助けて欲しい


周りを見れば沢山の死体が浮いていた

私もそうなるのだろう


意識がなくなった、水中から自分の死体を覗き込んだ

ただ嬉しそうな顔をしていた

死にたかったんだろう、願いが叶ったんだなと思った


暗転


目が覚めた

また再び鬱でつまらなくて死にたい日が始まった


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