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つんでれつん

作者: Uru.

幸せが逃げて行く気がした。

ぼーっとしていたらいつの間にか丑三つ時を回っているし、周りを見渡すと使い古した文房具や書類でいっぱいでお世辞にも綺麗とは言えない。鏡を見ると俺ってさちの薄い顔してるなーとも思う。ついこの前彼女に振られた。どんどん幸せというものが俺から去っていく気がしていた。

こんな俺にも朝は必然と訪れるわけで、眩い光を浴びなければならない。だが俺の心に光が差すなんてことはない。陰鬱な気持ちは晴れない。

毎日同じ時間に同じ道を通って同じ人とすれ違う毎日。こんな平凡で代わり映えの無い人生なんて俺好みの人生なんかじゃない。俺は平凡が嫌いだ。周りの人間は平凡な日々に染まっていて、またそれを平気としている。気に食わない。なのに俺よりも遥かに幸せな生活を送っている奴らばっかりだ。そして俺も代わり映えのない平凡な生活に染まろうとしていた。そんな自分が一番気に食わなかった。

でも、そんな平凡な生活を送らなければ生きていけないわけで、毎日つまらない日々を送っていた。そんな日々に終止符が打たれるなんてそんなことがあると思っていなかった。

いつもの道中で見知らぬ人とすれ違った。住んでいるところはかなり田舎で見知らぬ人なんてそんな媒体存在しなかった。だから最近越してきた人なんだと思う。まあ俺は誰に話しかける訳でも無いので黙ってすれ違う。まあ明日も明後日もすれ違うだろう。

そう思っていたが思い通りにはいかなかった。1回見かけて以来その人を見ることがなくなったのだ。これからすれ違うの楽しみにしてたのにな。やっぱり幸せが訪れることなんてないんだ。俺はツイてない。……というかなんで俺はこんなこと考えているんだ、いつもと違うことが起こることがこんなに嬉しいのか……?たしかにそれは嬉しいけどたった一人のことでこんなに考えるか……?もしかして俺……

そんなこんなで葛藤しながらまた代わり映えのない平凡な生活に染まっていた。が、またそんな生活を終わらせてくれるイベントが発生した。そう、またあの人とすれ違う時が来たのだ。嬉しかった。また見かけなくなるかもしれない、と、心の奥底にしまっていた勇気を引っ張り出して声を出した。ただ、おはようございます、の9文字を。挨拶は返ってきた。まあ、礼儀だからあたりまえか。でも正直嬉しかった。今まで来なかった幸せってやつがやっと俺んとこにやってきたんだな、ツンデレさんだな幸せってやつは。

挨拶できたあの日からあの人とは毎日すれ違うようになった。今までとは違い毎日すれ違うことを決して嫌だと思わなかった。会えることが日々の楽しみになっていた。もう一度勇気を引っ張り出して今度は食事に誘ってみた。……返事はNOだった。くっそォ!!幸せさんよォ!なんであの時デレてくれなかったんだよォ!おかげでこれからすれ違うのが怖いじゃねえかよォ!はぁぁ俺ってやっぱツイてねぇんだな!いいよもっかいもっかい幸せさんとあの人がデレるまで俺待ってやるからなぁ!

こんな啖呵をきったものの心の花は咲かない。

思うがままに書いたので支離滅裂で読みにくかったと思います。ここまで見てくださって本当にありがとうございました。

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