旅の栞の表紙の部分(プロローグ)
前書きって言っても書くことないので注意をば。
誤字や脱字はないと思いますが読みやすいかは分かりません。
サイドテールを愛でよ、そして崇めよ。
まぁ初投稿なので多目に見てくださいまし。
これはどこぞの魔界の敗戦国の半壊した城の開放的な一室で無駄に大きいベッドの上とその無駄にだだっ広い床で始まった会話である . . .
「ひまだぞ...らでしゅ...なにかいいひまつぶしはないのか...」
と腑抜けな声が開放的な部屋に迷い込んだ風に虚しく流される。が彼女には聞こえた様で
「よっよく暇などと仰られますね...誰ですか油断して国一つを壊滅させたのは。えぇ?」
その声の主は参謀兼料理担当のケル·ラデシュ。種族は一応サキュバスである。
魔王の元について3年の彼女。頭、スタイル、性格も良い175cmはあろう長い背のピンク髪で前髪バッツン、後ろストレートの肩甲骨までのロング。肌は白く淡い赤紫のジト目で尻尾や縮小できる翼を持っている彼女。
たが不覚にも賢者達によってサキュバスのアイデンティティーの魅惑と生活できる分の魔力を残して魔力も抜き取られてしまう。
そう、だから一応なのである。
だが確かな頭脳の頭が効く彼でもこんな最悪と言っても過言ではない状況下で「暇だぞ」などと言われれば普段は大人しくても錯乱や怒りを表に出してしまう。
「らでしゅぅ...すごいひまなんだよぉ...」
などとまた「暇」と言いながら手足をバタバタさせる魔王様、これにはラデシュも
「ムッキーーー!!!良いですよね!!?アルスト様は!!何ですか?暇?知りませんよそんなこと!!!」
「そっそんなに怒らなくても...」
「そんなに怒らなくてもじゃありませんよ!大体何ですかこの外を見なくても分かるくらいのこの大惨事!!こんなにもムシャクシャするのは初めてです!あぁ!!なんで!どうして!・・・」ブツブツ
彼をここまでさせた張本人の魔王アルスト·ファルメール様もこれまた不覚にも...
なわけもなくただ油断し、賢者達によって魔力等の力のほとんどを抜き取られ、挙げ句の果てに容姿まで幼くされてしまう。元々背は低いが。
しかしサキュバス並の容姿は健在であり
白髪で左右対照に牙の様な前髪に
後ろ髪が肩にかからないくらいで右の少々高め位置に結ばれた二の腕まで下げらていて、右側に三段にテンポよくポッポッポッと綺麗にアレンジされたサイドテール。
そして目は魔王には似つかない純白と浅葱色のオッドアイであり、
そして肌は薄い褐色であり、
そして上から...キュッキュッキュッである。
なお両者揃っての大事な箇所を隠しつつのボロボロのサキュバスしい衣類である。
別に両者角は生えていない。紋様は賢者に綺麗さっぱり消された。
魔王様は押され弱い。そしてラデシュに尻に退かれかけている。
少し間が空き。
ぐうたらと一方は形振り構わずうつ伏せに、ブツブツと一方は愚痴っている。
っとそこに一方がベッドから降りて。
「...今回の事は反省しているし...何よりこんな体じゃもう何も出来ない...兵士も皆浄化されたし...」
つかの間が空き一方が少し口を閉じてから。
「...私はもう何をしていいのやら...さっぱりです。」
とそこに
「ただいま」
と入って来た彼女はアルストとは結構長い付き合いの近衛隊長鬼三嬢尾、鬼狐と言う妖狐の一種である。
頭に一つでも、小さくても角が生えていると鬼狐達の憧れである鬼を頭文字に付けられる様になり、彼女も生まれつき生えているので鬼を頭文字に付けている。
だが鬼三嬢尾は一つの角を日替わりのお面で顔は隠さずに角を隠している。彼女曰く「角が長すぎて他の妖狐に怖がられるから」と以外と優しい心の持ち主。ちょっと腹黒いが。
髪型は金髪ショートカット。角は額の左に10cmくらい。今のお面は黒い狐のお面。
肌は白めで、目は可愛い黒ジト目。
妖狐なので狐耳と尻尾が生えている。耳は本来の場所にはなく、頭の上に毛が生えた髪と同じ色で控え目に2つ。尻尾は三本であり三嬢尾の三は尻尾の数からである。
服装は二人と違ってシミすらない綺麗な赤を中心とした白い花や風車模様のお手製の着物、帯は濃い赤紫に白い紗綾形。これまたお手製。ただしっかりと結べていない。
やはりで下駄。上からキュッキュッキュッ。年齢は54歳と妖狐ではまだまだ若い。(三人の中では最年長)
シワなど無い、老けても無い。あと特定の身内に対しては冷たいというかウザい
なお他の二人とは違い賢者に取られた物は労力くらい。
「お帰り~」 「お帰りなさい」
「お腹空いた。油揚げとか油揚げとか油揚げとかない?お腹空いた。」
勿論狐なので油揚げや油揚げを使った料理は大好物。
「恨むなら敵さんを恨むんだな。油揚げどころか食料はこれ以外は全滅だ。」
三嬢尾はガビーンとなるもぽいっと投げられた木箱と箸を見事にキャッチ。
木箱の中にはサラダや焼き豚等が盛り付けれたお弁当。どうやら残った食料で何とか三当分にしたらしいが流石はラデシュのお弁当、見た目も抜かりなく、そして美味しそうである。
「いっただきっまーす!」
と三嬢尾はまるで極度の空腹を満たす様にガツガツと食い進んでいる。
そう言えば昼飯時だと思い出しアルスト達も「いただきます。」と言って一足遅く食べ始める
「流石はラデシュ、何をどう作らせても旨いな!」
「ご飯を褒めても機嫌は直りませんよ。」
「ラデシュは不機嫌?」
ラデシュはとても不機嫌そうである。
「アルスト様が指揮を取っていたならば少しは変わったと思います。」
「す、すみませんでした。」
「大体何で寝ていたのですか?運悪く窓から矢でも飛んで来たらどうするおつもりでしたか?」
「すみませんでした。」
やはりラデシュにはアルストは敵わない様である。
「兵士が一人と残らず全滅ですよ?確かにただの骨や怨霊ですから思い入れなどございませんが一国の兵士達が無駄になるのは少々心が痛みます。悪魔の私ですら兵士達の生前が可哀想だと同情したくなります。...」
「すみませんでした。すみませんでした。すみませんでした。すみませんでした。すみませんでした。...」
そこでやれやれと三嬢尾が二人の仲裁に入る
「二人ともそこまで、元々アルストは魔王なんて向いてないのになんで魔王になんかなったの。いや言わなくていい。」
「...グスッ」
下を向く魔王様。
「ラデシュもあの時あんまりいい作戦考えれてなかった。」
「それはアルスト様が「言い訳しない。そもそも参謀なのだから何時、如何なる時でも冷静でいなければ駄目。わかった?」
「...滅相も御座いません」
下を向く参謀。
「はい。話は終わり。もういいでしょ、とは浅はか過ぎて言えないけど兵士達も浄化されたのなら報われるはず。」
二人揃って「はい。」と正座。
やはり間が空き三嬢尾が
「それで、二人ともこの後どうするの?もう城も国もこれじゃ復旧は無理だけど。」
二人は顔を向き合い、今後の方針について話合う。
「私らはもう力のほとんどが取られたけどどうするのラデシュ?」
「こればかりは私でも...」
三嬢尾が何気なく「旅にでも出る?」と言う。
三人は少し間を開けてアルストが賛成の人ー と手を上げる。「はーい」と三人手を上げた。
こうして魔王様達のぶらり旅がが始まった...。
前置きが長いな?
どうもこの度なろうを始めた朱異 蒼箱と申します。
果たしてここまで読んでくれる方はいるのか...はさておいて。
この作品はいかがでしたでしょうか?自分なりに上手く出来たのでは?とは思っておりますが..とりあえず読者さん方が読みやすければ私はそれで十分です。(面白いかはさておき。)
短い挨拶ではありましたが、今後も不定期に頑張りたいと思います。
ではこんごとも、よしなに。
あっそうそう。作者はサイドテールが大好きなサイドテールフェチです。サイドテールを崇めよ(笑)