タイヤ交換にはコストを惜しまない
特にターゲットにする読者層を決めず徒然なるがままに筆を走らせる、このエッセイ。
今回の御題は「タイヤ交換」である。
マイカーを持たない方にはどうでもよい話題なのですが、前から思うところを書いてみようと思う。
雪が降らない。またはほとんど降らない地域に住む方には関係ない話ですが、春や冬が間近になると雪国ではスタッドレスタイヤの交換時期になります。この季節になるとタイヤを交換するギイギイという音が聞こえてくるのは、ある種の風物詩のようなもの。
かくいう僕も車を購入した当初は自分で交換していました。
交換していたと過去形で記述しているくらいですから、今は自分では交換せず金を支払って業者にやって頂いています。
面倒だというのもありますが、僕が自分でやらないのにはそれなり理由があるわけで。
今はデスクワークに移りPCと戦う日々ですが、一応機械を扱う端くれだった身としてはタイヤ交換一つとってもデリケートに考えてしまうのです。
タイヤはボルトで締めつけているわけですが、ネジは決められたトルク圧で締めなければバランスが崩れます。トルク圧云々を無視したとしても全体重かけて締めつけたボルトは、全体重をかけなければ外れるわけがなく。結果、無理をして外したり締めたりしたボルトはなめってきたり、最悪、折れます。
あんなの折れたらどうする気なのだろう?
ギイギイと音を響かせながら交換する人を見ていると、他人事ながら心配になるわけで。
正確には他人の心配をしているのではなく、ボルトが折れることでタイヤが外れたケースに遭遇したら、自分が事故に会うのが避けられないことを憂いているだけなのですが。
トルク圧の問題は個人で電動インパクトレンチで購入すれば解決しないでもないです。もっとも電動インパクトレンチの校正はいつやるのだろう? という疑問を抜きにすればですが。
僕がさらに気にするのが、ジャッキアップです。
通常、個人で所有する車載ジャッキは一か所をジャッキアップすると思うのですが、これって結構車に無理がかかると思うのです。車といえど機械ですので微妙なバランスで成り立っています。一度バランスが崩れれば本来あるべき性能を発揮しないのが機械というもの。
ここまで話せば御理解して頂けると思うのですが、一か所だけをジャッキアップすればどうなるかは素人でも分かる理屈ではないでしょうか。勿論、中には4か所同時にジャッキアップしているという方もいるのかもしれません。ですがF1レースのピットクルーさながらに4か所同時に、しかも平行を完全に保って行えているのかは正直疑問です。
気にしすぎだという方もいるでしょうが、車は機械なのです。
機械というものは頑丈そうに見えてデリケートな代物であり、バランスが一度崩れたら本来あるべき性能は発揮しません。どこかの国の安物の計測器や数値は大体あっているという程度の精度に過ぎず、そんな精度で調整するなど僕に言わせたらナンセンスです。
車に愛着を持つために自分でやるという方もいるでしょうから止めはしませんが、機械である車を労わって欲しいとは思います。
僕はディーラーのまわし者ではないですが、正規の器具と手順でやった方が安心できます。車は機械であると共に凶器であり、凶器である以上は管理可能な精度であるように維持コストを払うのをいといたくない。
凶器云々は言いすぎだとしても、タイヤ交換のコストなど微々たるものであり惜しむほど高価ではありません。 安くない出費だと思う方はマイカーを購入したときの金額を思い浮かべて下さい。10年間交換し続けても10分の一以下のコストではないでしょうか。
機械というものには維持コストがかかるものと割り切れば、僕は安いコストと思いますね。少なくとも車検よりは遥かに安い。
これは僕一人の意見ではなく、会社でメンテナンス担当の人に聞いても同意見でした。
彼はカートレースに出場するなど機械いじりが大好きな方ですが、その方でもタイヤ交換はマイカーのタイヤ交換は自分では行わないそうです。
今回のところは、この辺で。




