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譲れぬ主張(2) ~外食編~

 特にターゲットにする読者層を決めず徒然なるがままに筆を走らせる、このエッセイ。

 今回の御題は「外食」である。

 友人達と外食に行く時、それぞれの好みが分かれるのではないだろうか。

 分かれない?

 それは羨ましい限りだ。

 僕達が外食に行く際は、大抵揉める。魚が苦手な奴は寿司がNGだし、彼がいなくとも前日に魚を食ったから寿司はNGというケースもある。結構我がま――いや、それぞれのこだわりがあるのだ。僕なんかは三食魚でも問題ないのだが、嫁さんの家でも同じ食材が連続するのはNGらしいので、案外一般的なルールなのかもしれない。

 友人曰く「肉が食いたい」と主張するからステーキ屋の前まで来たら、ステーキはちょっとと言いだしたときは流石に怒ったものだ。思わず、肉って言ったじゃないか! と声を荒げた僕は絶対悪くないと思う。


 まあ、こんな感じで外食に行く際はなにを喰うかで大抵揉める。

 結果、妥当なラインで落ち着くのがラーメン屋である。

 友人にイスラム教徒はいないが豚肉が駄目な方でも醤油ラーメンなら問題ないし、魚が今日はNGでも支障がない。米が喰いたいとの主張にはチャーハンで対応できる。誠に便利な存在ではないだろうか。


 だが、ラーメン屋にも魔物が潜んでいる。


 行きつけの店なら問題ないが、誰かが美味しい店を聞いたと言いだしたケースはかなりヤバい。

 主張した人間にとって美味しい筈なのに、何故か外すケースが間々ある。実に不思議な現象であり、これこそがラーメンという料理の奥の深さではないかと僕は考える。

「譲れぬ主張~ラーメン編~」の回でも書いたのだが、ラーメンの面白さは多様性にある。自分の好みに合わせて、いかようにも組み合わせが存在するのだ。


 ここまで触れれば察してもらえると思うのだが、インスタント麺派と生麺派だけでも譲れぬこだわりが存在するのに、その店が美味いと勧めた方の主観で選ばれた店が僕等の口に合うかと言われれば難しい。

 率直に言えば、かなりの地雷だ。

 幸いなことに僕等の中では味に対して一定の共通項が存在するため、僕等の中の誰かが美味いと主張すれば大抵問題ない。

 だが、誰も食べたことがないとなると……


 ロシアンルーレットとまでは言わないが、伸るか反るかは運次第。

 それでも僕等はラーメン屋へ赴く。


 なぜなら、そこにラーメンがあるから。

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