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第一章 第二話 失う

 俺は、ルリと別れてから来た道を戻り親方の仕事場まで戻ってきた

 そして昼休憩を超えている事に気がついた、後で親方に謝らないと


「すみません遅れました。」

「今度から気をつけろよ、それよりアイク幼馴染とのデートは、どうだったか」

「見てたんですか」

「そりゃ全部見てたよ」


 まじか~正直めっちゃ恥ずかしい所見られた

 ルリとは、幼い頃から遊んでた仲だけど最近は、一緒に遊ぶのが恥ずかしくなってきた


「アイクは、いいなーこんな早くから嫁候補がいて俺なんか27にもなって彼女出来たことないんですよ」


 そう言いったのは、仕事の同僚のアンバー

 そして親方の息子だ

 濃いヒゲと大きい体と鼻ピアスが特徴でどうみったて男からは、モテそうであるが女から見たら全くといってモテナイという


「もう嫁を見つけるのは、諦めてゲイになったらどうだ?」

「親父・・ちょっとそれは、ひどいぜ、俺だって頑張って最近の流行りとか調べてるのに」

「もう孫を見ることは、諦めてるから心配するな」

「なんで親が一番最初に諦めてるんだ?」

「まあアンバーさんにもいつかきっといい人見つかりますよ」

「そう言ってくれると助かるよ」


 正直俺から見てもアンバーさんに彼女できるのは、難しそう


「それにしたってアイクは、あんな可愛い彼女がいるんだからな」

「まず彼女じゃねえ。」

「またまた照れちゃって」


 全くどう考えても幼馴染のにどうして彼女になるんだ

 すこし呆れていると・・・


「おい、そろそろ仕事に戻れぞ」

「「うっす」


 親方の仕事は、主に鍛冶仕事が中心だしかしときには、街の大工みたいなことをしている。

 そして俺は、荷物運びや鍛冶の手伝いなどをしている

 最近は、アンバーさんの助手まがいの事もしている


「おい、アイクそれ今すぐ持って来い」

「はい」


 また鍛冶は鉄や魔鉱石を焼いてそれを冷やして打ってまた焼いての繰り返しでそれ何十回も繰り返すから親父やアンバーさんは、いつも夢中になっているから周りの片付けや掃除が出来ないそこでいつもおれが雑用をこなしている


 親方は、武器屋も経営していてそこの雑用もしている

 それを朝の9時から夕方の5時まで毎日働く

 なんせうちは、金がないので毎日働かなければならない


 両親たちの遺産もあったがほぼ使ってしまった


「では、俺はそろそろ上がりますね。ありがとうございました」

「おう、気を付けて帰れよ」


 親方の仕事場をあとにして家に帰ろうとする

 自分の家は、ベリンの郊外にある一軒家ですこし遠いが散歩ぐらいの距離だ


 そしてアイクは、いつも帰りに今日の夕ご飯の食材を市場で買って帰るのが日課だ


 早速南区にある市場に来て食材を買う


「おいアイクうちの魚買ってこい、いきのいいヤツが入ったぞ」

「じゃあそれ二個くれ」

「銅貨5枚だ毎度あり」


 市場いつも活気に満ちているそのおかげでアイクは、ここに来るのが楽しみの一つだ

 なぜなら・・


「おい坊主これ持っていけサービスだ」

「ありがとう」

「これも持ってけ」

「ありがとう」


 市場の人たちは、みんなアイクには、優しいからである

 9歳で親を無くしたアイクに同情もあるだろうがみんなからしたら息子みたいなものだからだと思う


 アイクは、1時間くらい市場で買い物したら東の郊外にある自分の家に帰えろうとしたら言葉を失った


 自分の家の方向に煙が上がっていたのだ

 普通の煙突からでる煙とかでは、なく火事とかの煙だ


(まさか俺の家か?)


 しかしあの方向の郊外には、アイクの家しかなかった

 アイクは、買い物した物を落として無我夢中で自分の家に走った


(きっと違う、きっとなにかの間違いだ)


 そう思いながらアイクは、全力で走ったが悪寒が止まらず増していった


 しかし時に世界は残酷だった


 燃えていたのは、自分の家だった。

 それは、まるで夜に打ち上がった花火のようだったメラメラ燃えていた

 アイクは、言葉が出なかった


 アイクの脳内に昔の記憶がフラッシュバックした

 アイクが生まれてからたったの7年だったが家族で楽しく過ごした楽しい時間

 4人で楽しく食べた夕食、裏庭で水浴びした時、お母さんが好きだった花


 そして何も聞こえなかった

 まるで時が止まったかのように何も聞こえなかった。

 燃え盛る火の音、風の音、水の音何一つ聞こえなかった


「ウァアアアアアーーーーーーーーーー」


 聞こえなかったのでは、なく自分自身が叫んで何も聞こえなくしていたのである


 叫んでいたら後ろから肩に手をおかれた

 振り返るとアンバーがいた 


「おい、アイク大丈夫か」


 その声を聞いて正気に戻る


(待てよ、マイカはどこだ?)


「おい、アイクお前の妹はどこだ?」


 俺が聞こうとしているとアンバーが聞いてきた

 答えられなかった いや答えたくなかった そんな現実認めたくなかった

 そして家に向かって走り出した


「まさか?!」


 燃え上がる家の中に入ろうとするとアンバーが止めてきた

 そして俺を突き飛ばした


「ナッ」

「お前が行くな、死にたいのか!?」

「だったら誰が行くんだ!」

「それは・・大人である俺が行く、お前はそこにいろ」


 そう言ってアンバーは、家の中に入っていった

 その後ろ姿はとても勇ましかった。

 そこで俺は、何も出来ずにただ座って見てただけだった。


 時間にして5分ぐらいだろうか、しかしアイクには、途方もない時間を感じた。

 その間に街の消防団の人達と回復魔術師の人も来た

 そして炎の中から身体中に火傷を負ったアンバーが手に持っていたのは、焼け焦げた()()()だった


 アイクは、それを見た瞬間絶望した


「・・マイカ?・・・」


 それは、紛れもない自分の妹だった

 可愛かった妹の面影は全くなく、黒焦げになった人の形をした物だった

 しかし首には、お母さんの形見であるペンダントがあった。


 アンバーが妹をおろして回復魔術師が手当をしている


「生命の源よ、苦しみを癒やし、傷を治し、かのものに回復を」


 回復魔術師は、回復魔法を唱え妹を治癒しているが火傷の傷がひどい

 妹は、息をしているみたいだ


 後ろでは、消防団の人たちが消火活動をしているみたい


 妹の様子をみていると

 街から馬車が来て、そこに俺と妹とアンバーを乗せて病院に送られた

 しかし俺は、そこで気を失ってしまった・・


 ーーーーーーーー


 目が覚めたらそこは、病院だった


(マイカは、無事か!?)


 アイクは、病室を飛び出して周りを見渡した。

 そして隣の病室がマイカだと分かった

 それを知りアイクは、迷わず病室に入った


 そこにいたのは、包帯でぐるぐる巻きにされたマイカの姿だった

 アイクは、慌てて自分の頭をマイカの胸に近づけて心臓の音を確認する

 ドクンドクンと確かな音が聞こえてきた

 その瞬間アイクの瞳には、涙が出てきた


「・・守ってやれなくてごめん・・こんな不甲斐ない兄でごめんっ・・・でも生きてて良かった」


 時間にしてどれくらいだろうか、アイクは、たくさん泣いた、涙が枯れるまで泣いた。

 一通り泣いたら病室に誰かが入って来た

 ルリとスーツを着た男の人が立っていた


「・・アイク大丈夫?」

「まあ・・俺は、大丈夫だけど・・妹が・・」

「・・・すこし外で話さない?」


 そういって病室をでた


「あのね・・アイクとりあえず無事で良かった」


 そしたらルリは、急に抱きついてきた


「ちょ、ルリどうしたの?」

「アイクの家が燃えたって聞いた時ね死んだのかなって思ってでも生きてて良かった」


 全く貴族の令嬢がなにをしているのか

 すると隣から・・


「アイク様はじめまして私は、ヴァイオレット家で執事をしていますヘンリーと申します。今回の事心よりお悔やみ申し上げます。」

「おい!、妹は死んでねえぞ」

「え、・・大変失礼致しました、どうかお許しください!」


 ヘンリーは深々と頭を下げた


「まあ次から気をつけろよ」

「ありがとうごさいます今回アイク様とマイカ様に大変大事な話がありまして一度ヴァイオレット家の屋敷にお越しくださいませ。」


アイクは、ふと病室に戻り妹に「行ってきます」言った。


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