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詩❲情景❳

ナツノオト

作者: 日浦海里

じりっと()ける音がする

枝葉が揺れて

地面が揺れて


じーっと唸る音がする

草葉の陰で

街灯の陰で


言葉はなくても告げている

移ろいゆく節

夏の訪れ


波打つような曲がり角

色濃く落ちる

夏の日の影


ちりんと欠ける音がする

そよ風に揺れ

水面(すいめん)に揺れ


ざぁっと駆ける音がする

吹く風に乗り

白雲に乗り


語り手無くとも告げている

色を奏でて

時を刻んで


重ねて描く線の先

遠のく蒼と

近づく碧と


きらりと光る音がする

枝葉に揺れて

水面(みなも)に揺れて


ここにいるよと告げている

熱をまとって

跳んで踊って

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― 新着の感想 ―
[良い点] 想像がどんどん膨らみました。 街中で感じる夏の光景、音。 それがだんだん自然の中、海や山で見たり感じたりする光景に広がっていきました。 ここにいるよ以降は…想い人とも思えますし、夏そのも…
[良い点]  今日は所用で外に出ていたのですが……。  まさに夏でした。  じりっと妬ける音がしたような。  なんの音? 鳴き声? かわかりませんが、じーっという音もしますよね。     短いフレーズ…
[良い点]  熱気を感じる前半が、抜けていく清々しさに代わり。  最後は光に紛れてなにかの影が見えるようです。  実際にも。  ただ暑い暑いと言うだけではなく、そんな暑さの中に隠れたものに気付け…
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