36.5度の先
36.5度の温もりの先に
欲しかった言葉が散らばっている
本物を探したいんだなんて
よく言えたもんだな
全てその身体から出ている
善も悪も曖昧さも
形を作ることに必要なものは
全て本物で
偽物も嘘も混ざることはない
翌朝の時間の繋ぎ目は
知っていることから始まる
昨晩の時間の繋ぎ目は
忘れたいことから終わりになる
出会いに幸せがあって
定めてとどまり続けることにも
幸せがあって
身体の位置を決めることを
やらなければいけないことにする
そうやって続けて来ただろう
子供の頃は大人に決めてもらった
朝になったら学校へ行き
夕方になったら家へ帰る
塾に習い事に
身体の位置を決めてもらっていた
だからこそ
人に出会って人と話して
知らない人から知っている人に変わった
成長していくと
場所を自分で決めるようなった
中学生や高校生、大学生と
最初は意味も無く
その内、仕方なく
逃げ出した人も居ただろうな
身体の位置を遠ざけた結果は
知っている人間の減少と
自分への言い訳を作っただろうし
身体の位置を近づけた結果は
子供の頃と変わらずに人と出会い
成長した人間関係が分からないだとか
普通に出来たりだとか
恋人を作ったり、セフレを作ったり
浮気をしたり、結婚したり
怖い世界に入ったり
人間の闇を見つけたり
全ての感想が子供みたいなものだったり
夢中になれる人間や
何かがあったりしただろう
36.5度の温もりの先に
必要な行動をしているだろうか
本物を探せる環境を
作り出していると云えるだろうか
清濁混合の社会の中で
何もせずに待っている時間は無い
何もせずにやり過ごせる時間も無い
苦し紛れ、胡散臭い、信用できない
憧れ、嘘、曖昧さ、利用する
偽物、感情、愛情
書けない言葉、言えない言葉
黙る時間、話す時間、忘れた時間
形を作ることに必要なものは
全て本物で
偽物も嘘も混ざることはない
人間の先にチョコレート
手渡し、促し、手作り
夢見た世界へ行くことは
行動して始めて
身体の位置が近くなる
あなたは何処に居るだろうか
必要なものは手段だけだが
その手段を考えて
時間を無駄にするのだろうか