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2500ゴールド
「本当ですか! ありがとうございます!」
「いいんだよ。これは君が活躍した証拠だ。なんなら、もっと上げてあげてもいいんだけど、一応ね」
クリス男爵は笑いながら頷く。
本当にありがたい。
これで報奨金の高い依頼を受けることができるようになった。
家賃や生活費に関しては少し楽になっただろう。
「それと、これが今回の報酬金」
机の下から、麻袋を取り出して手渡してくれる。
明らかに大きくて、持つとかなりずっしり来た。
「これ……いくらくらい入っているんですか?」
「ざっと2500ゴールド。本来ならギルドに仲介料を持っていかれるんだけど、今回は特別」
2500……!
マジか。こんなにも貰って良いのか!
苦労しただけあった。最高だ。
俺は嬉々としながらポーチにぶら下げる。
大金というだけあって、かなりずっしりと来るな。
「それと、だ」
これからの支払い等を考えていると、クリス男爵がどこか改まってこちらを見据えた。
「君に来客だよ」




