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依頼達成

「依頼達成、おめでとうございます!」


 帰還すると、受付嬢さんがパチパチと拍手をしてくれた。

 なんだか恥ずかしい……。


「かなり難しい依頼だったのに、本当に達成するだなんて!」

「友人の力があったからです。俺は何も……」


「もっと自信を持って旦那様!」

「ま、あたしの力があったのは事実だけど?」


 背後で二人がわいわいと騒いでいる。

 賑やかそうで何よりだ。


「そして知らない方が一人いますね。新たなお仲間さんですか?」

「そうです。新しい仲間……っと、ライセンスの発行が必要なんでしたっけ?」


 尋ねると、受付嬢さんがにこりと笑う。


「そうですね。でも試験は受けなくて構いませんよ。アルマさんが実力を保証してくださるのであれば、ライセンスはこちらで発行いたします」


「それはよかったです。さすがに毎回試験受けてるとあれですし」


「毎回……もしかして、まだお仲間さんが増える予定なんですか?」


「た、多分?」


 各地の精霊の力を借りることになるだろうから、仲間はまだ増えるだろう。

 そう言うと、受付嬢さんは頷く。


「仲間が多いのは良いことです。アルマさんが信頼されている証ですからね」


 そう言って、シャーロットのライセンスを渡してくれた。

 俺は受け取り、一礼する。


「ありがとうございます」

「いえいえ。それと、これが今回の報酬金になります!」


 どさり、と目の前に大きな麻袋が置かれた。

 あれ……? なんかめちゃくちゃ多くないか?


 中を確認してみると、1000ゴールドほど入っていた。

 これ……三ヶ月くらい生活できるんだけど。


「こんなに貰ってもいいんですか?」

「はい! 村長さんから報酬金を多めにするよう頼まれましたので」


「マジですか……ありがたい」


 本当に村長さんはいい人だな。

 それにギルドもそうだ。


 なおさら、更に精進しないといけないな。


「うわー! すごいお金だね!」

「お金なんて初めてみたわ! これが人間のお金なのね!」


 半ば興奮気味の二人。


「あれ? シャーロットさんはお金を見るのが初めてなんですか?」

「そう――」


 俺は咄嗟にシャーロットの口を塞ぎ、


「か、かなり親が過保護だったらしくてお金を扱ったことがないらしいんだ。な、そうだろ?」

「う、うう? そう、なのかな?」


 あまり精霊だってバレるのはよくないだろう。

 村長こそ冷静だったが、やはり珍しいものには違いない。


 下手な騒ぎになって彼女たちが危険に晒される可能性を上げるのは愚策だ。


「そうなんですね!」


 あまり深く突っ込むのはあれだと判断してくれたのだろう。

 受付嬢さんはスルーしてくれた。


 ふう……ひとまずよかった。


「あ、そうそう。お金が入ったということで部屋を借りることができるようになったわけですが、どこかご紹介しましょうか?」

「そこまでしていただけるんですか?」


「はい。当ギルドは人材不足ですので色々と頑張っております、うるうる」

「な、なるほど」


 ともあれ、ありがたいことには違いない。


「それじゃあお願いします」

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