表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

70/83

第67話 隣では……

 私とレナが寝ている隣の部屋からはリザたちが話してる会話が聞こえていた。


「やっぱりリザはいい子に育ってくれましたね。セレン様。」

「当然よ。私たちが育てたのだもの。」


 娘の成長を嬉しく思ってるのは私だけではない。レナもイズミさんもミスズさんもだ。


「まだまだ子供ですよ。これからも成長を見ていくんですからね。」

「あら、レナがまともな事言ってるわね。」


「セレン様、私の方が年上なんですよ……」


 少しジト目で見てくるレナに対して私は笑いながら近づき……


「ふふふ……私より年上なのにそんなに威厳がないのは何故かしらね?」

「イタタター!ごめんなさい!」


 こめかみをグリグリするのだった。ひとしきりした後に話を戻す事にした。


「それでスピカちゃんの家の事は分かったの?」

「はい、交易商のお家柄のようですね。昨年父親が亡くなっていました。そこからは母親1人で娘を育てつつ交易の方も担ってるって事でした。」


「そう。他には?」

「後はお家柄血筋を気にしてるようですね。そして絶対血を絶やさないようにしてるようです。」


「なるほど、それじゃあ余計にリザから離したいわけね。」

「そういう事になります……どうしますか?」


「そんな事言っても本人達の仲を割くなんて選択肢はないでしょ?それに私たちが口を出さないとあの2人駆け落ちするわよ……絶対。」


「それはして欲しくないですもんね。」

「ええ、だから私たちで話し合いを付けるわよ!」


「ええ……でもうまく行きますかね?」


 私は少し弱気になってるレナの両頬を少し摘んでぷにぷにしてあげる。


「何を言ってるの?上手くいかせるのよ!」

「ひゃ、ひゃい!」


 そうして大方の話の材料を纏めると私たちも眠りにつく事にした。眠る前に隣の部屋を覗いて見るとリザとスピカは手を繋いで眠っていた。


「この2人は……私たちより仲がいいかもね……」


 私はそっと扉を閉めてその日は休む事にしました。

ここまで読んで頂きありがとうございました!

次回更新もお楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ