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第57話 たまには2人だけで……

 リザが寝た後に、私とレナでみんなから聞いた考えを少し纏めていた。


「セレン様、この法案纏まりますか?」

「何も1つに纏める必要はないわ。法律には第何条第何項って書く事ができるからね。」


「2組のカップルから話を聞きましたがお互いに思いあってますね。」


 レナの言葉に私は指をクイクイっとこっちはこいと無言でサインを出す。そしてそろりそろりと私の方に来たレナの耳を引っ張った。


「イタタタ!な、なんでですか⁉︎」

「その言い方だと私たちは思い合ってないみたいに聞こえてイラッと来た。」


「私たちはもう思い合うというより愛し合うじゃないですか!」

「上手い事言ってるけどイズミさん達に聞かれたらタダじゃ済まないわよ。まぁその言葉で今日は許してあげる。」


 私はレナの頭を撫でてあげて飴と鞭を使い分ける。そして適度に飴をあげて本題へ入る。


「即断でやっぱり決めて欲しいのは同性での婚姻ね。あと教会で式をあげられる様にする。この2つは最優先で決めて貰いましょう。」

「そうですね。頭の硬い貴族さん達が速やかに動いてほしいのですがね。」


「その点はシュウラが動いてくれてるわ。私たちこの法案を託す前から主要貴族に根回ししてるって言ってたわ。」


「やはりシュウラ様も切れ者なんですね。」

「そうね。あの子はあの子で苦労してるけど顔には出さないのよ。その辺は専属侍女が上手くしてくれてるんでしょ。」


「あれ?私シュウラ様の侍女に会った事ないんですが……」


「あの子の専属侍女は忙しいからあちこち行ってるみたいよ。だから他の侍女達にシュウラの身の回りを任せているから一緒にいるのはレアなのよ。」

「そうなんですね。知らない私が悪いんじゃないですね。」


「無知は恥ずべき事よ。」

「ひゃい……」


 レナのほっぺたを摘んで反省を促した。


「さて、私たちもそろそろ寝ましょうか。明日も早いからね。」

「そう言えば明日はリザの学校へ行くんですよね?」


「ええ、担任の先生に呼ばれてるのよ。レナも来る?」

「流石に2人で花壇の手入れを休むわけにはいけませんので私が頑張ります。」


 レナの目が泳いでるあたり難しい話は避けたいという事だろう。


「じゃあお願いね。帰ってきて何もやってなかったら……分かってるわよね?」

「はい……カカシにはなりたくないので頑張ります。」


「よろしい!」


 私はレナのおでこにキスをした。しかしレナは何やら不満そうに頬を膨らませている。


「唇にしてくれないんですか?」

「明日ちゃんと仕事してたらしてあげるわ。」


「報酬は先に欲しいです。」

「先にあげたらサボるでしょうが。」


「カカシになりたくないのでサボりませんよ!」

「それもそうね。じゃあ目を瞑って。」


 期待の顔をして目を瞑るレナ。なんか意地悪したくなったので先程摘みあげて赤くなってる頬にキスをして上げた。


「えっ……もうーセレン様!焦らさないで下さいよ!襲っちゃいますよ!」

「あら可愛い魔物は討伐しないとね。」


 久しぶりに熱い夜になりました。

 ここまで読んで頂きありがとうございました!

次回更新もお楽しみに!


そして今日で丁度1年です!皆さんここまでお付き合い頂き本当に!ありがとうございます!


これからも頑張りますので応援よろしくお願いします!

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