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第52話 リザとスピカの出会い2

 それから学校でも帰り道もスピカと共にした。好きな花や好きな食べ物、嫌いな食べ物や嫌いな匂い……そんな事も分かった。


 そしてスピカはいろんな人と話すけどある程度距離を取っているのも分かった。


「スピカちゃんはみんなとよく話してるね。」

「ええ、まぁ……」


「でも深くは入らないね。」

「まぁね。」


「私……もしかしてスピカちゃんの邪魔してる?」

「なんで?」


「いや……スピカちゃん1人でいるのが好きなら私がまとわりついてばかりだと邪魔かと思ってしまって……」


 私が言い切る前にスピカちゃんは私の頭を撫でてくれました。


「邪魔じゃないわ。好きなだけ私の側にいなさい。」


 私は何故だかその言葉が嬉しくて頬が緩んでしまいました。


「そんな顔も出来るんだね。可愛いじゃん。」

「……ありがとう。」


 つい照れてしまい、何とも言えないお礼を言いました。


「スピカちゃんは大人の人と話す時は礼儀正しいけど同級生の前だと結構言葉使い荒くなるよね?」

「あー……それはね。何か問題起こしても大人を味方につけやすいからよ。素行よく見せてるのもそういう事よ。」


「なるほど。私もじゃあ素行よくして行こう。」

「いいねー。でもリサ勉強苦手よね?」


「うん……あまり勉強が出来なかったから……」

「そうなのね。じゃあ私が教えてあげるわ。読み書きは出来るのよね?」


「は、はい。今の家庭で習ったので……」

「よし!じゃあこれから頑張って勉強しましょう!」


「でも……そしたらスピカちゃんの勉強時間が……」

「気にしないで、教えるのも勉強になるのよ。復習になるからね。」


 私は迷惑にならないのならとスピカに色々教えてもらう事にしました。セレンさんやレナにも勉強を教えてもらってたけどスピカとの時間は凄く特別な物でした。


「おおー、飲み込み早いね。もう小等部低学年はマスターしたわね。2週間でこれは凄いわ!」


 私はスピカの努力を無駄にしたくなかったのて必死で覚えていきました。


「毎日放課後私に勉強を教えてくれてたからスピカのおかげだよ!」

「そう言って貰えると嬉しいわ。じゃあそろそろ今やってる所をおさらいして行こうか。」


「お願いします!」


 この頃から私はスピカに勉強を教えてもらいながらも少しずつ性格も明るくなって来ていた。セレンさんもレナもその変化に気づいていて明るくなったと言われて少し安堵した顔が見れてスピカには感謝しかありません。

 ここまで読んで頂きありがとうございました!

次回更新もお楽しみに!


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