第41話 夕食はみんなで
夕食はみんなで食べた。その方が美味しいからだ。と言うよりもうミスズさんが用意してくれていたので自動的にそうなった。
「リザちゃんは学校どうなの?」
「うん、友達たくさん出来た!」
「そっか、そっか!いいわね!11歳だっけ?」
「うん。この前誕生日だったんだ。セレンさんとレナにいっぱい遊んで貰った!」
「レナちゃんだけ呼び捨てなのね……」
もう既に格付けされたのだと悟るシエスタとギラであった。
「あの……レナさんは呼び捨てでいいの?」
「いいわよ。本人も了承してるし、何より……」
「あ!レナまたナスビ残してる!嫌いだからって残したらダメなんだよ!」
「そういうリザだってトマト食べれてないじゃん!」
「じゃあ交換しよ!」
「うん!」
「2人とも……」
私の睨みで2人は縮こまる。
「「ごめんなさい……」」
「こうやってじゃれあってるのは観てて可愛いから。姉妹の様でね。」
「セレンさん……凄いお母さん気質になったわね。」
「もしかして私老けました?」
「いえいえ、ただ肝が据わってきたなと……」
「ふふふ。このお転婆娘2人を見るならそうなりますよ。」
「あらあら……私もイズミと暮らすならそうならないといけないわね。」
この人はふわふわしてる様でしっかりしている人だ。というか、イズミさんもシエスタさんもギラさんも3人ともしっかり者に見える。
「それじゃあ明後日行くわよ。」
「ええ、セレンさん。イズミを見張っててね。」
「なんで信用ないのよ!」
「保険は掛けておかないとね。」
クスクス笑いながらイズミさんを揶揄うシエスタさん。楽しそうだ。
シエスタさん達を見送るとイズミさんは私とレナの肩をガシッと掴んだ。
「さて、お2人さん……覚悟は出来てるかしら?」
「あ……」
「わ、私は手紙を届けただけだよ?」
「ふふふ。そうね。でも同罪よ!こっちにいらっしゃい!リザちゃんは先に部屋で寝てていいわよ。2人は今日は寝かせないから……」
その言葉に私とレナは顔が青くなる。
「は、はい!」
そしてリザは逃げる様に帰っていく。私とレナは耳を引っ張られて連行されていく。
そして本当に朝までお仕置きを受ける羽目になった。解放されたのは明け方で眠ろうとしたけどお尻が痛くて寝られない。ちなみにシエスタさん達から聞いたイズミさんの弱みは火に油を注ぐ羽目となり大失敗だった。
ここまで読んで頂きありがとうございました。次回もお楽しみに!
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