表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

42/83

第39話 応援

「ごめんね、迷惑かけて……」

「いえいえ、イズミさんにはいつもお世話になっていますので、それに……イズミさんとシエスタさんの恋。叶えたいんです!」


 私はイズミさんとシエスタさんの恋を応援するつもりだ。私とレナは運が良かっただけじゃない。みんなに支えられていたから今も一緒にいられるんだから。なのでもちろんレナも協力してくれる。


「まずは、イズミさんはどうしてもシエスタさんの両親に認めて欲しいんですよね?」

「ええ、でないと意味がないの。ここまで待ったのはシエスタもちゃんと家族から祝福されて欲しいからだもの。」


「でもさ、なんでシエスタさんのご両親はお姉ちゃんとの結婚反対だったのかな?恋愛なんて人の自由じゃん。」


「レナ、それはね、そこの家の家風や考え方があるのよ。特に名家になると格式や伝統、そして後継問題なんかも大変なのよ。」


「わぁ……私そんなところに生まれなくて良かった。」


 心底安堵するレナ。そしてこれが分かっているからこそイズミさんが大変追い詰められてるという事も分かっているのだ。


「そういきいえばさ、シエスタさん達には今日行くの伝えてあったの?」

「いいえ……なるべくならこれ以上ギラには迷惑かけたくないから……私たちが遠くへ逃げようとした時もギラがシエスタに居場所と隠れ蓑を作ってくれた。これ以上の負担はかけられないわ。」


 だけど私は流石にギラさんの協力が必要と感じてしまう。なのでここはレナに手伝ってもらう事にする。



 部屋に戻ってレナとリザと話し合う。


「レナ、ごめんけど、シエスタさん達に手紙を届けて貰える?」

「いいですけど、お姉ちゃんは協力しぶってませんでしたか?」


「いいわ、どのみち今のままではイズミさんがどれだけ頭を下げても意味がないもの。それよりか正攻法で行った方が効率がいいわ。」

「お姉ちゃん怒りそう……」


「その時は2人で叱られましょう。」

「ええー!」


 そう言って嘆くレナをよそに私はシエスタさん達へと手紙を書いていく。


「はい、お願いね。」

「はーい。」


 書いた手紙をレナに渡した。そして翌日イズミさんにバレない様にリザとともに町へと向かって行った。

 ここまで読んで頂きありがとうございました。

次回更新もお楽しみに!


宜しければブックマークと評価をよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ