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第38話 反抗期

 時間は一気に進んで2年が経ちました。レナは相変わらずだった。相変わらず可愛くて忠実で、そして母性に目覚めていた。


「リザー、忘れ物ない?」

「もう、レナさんったらもうそんな子供じゃないですよ!」


「そんな事言って、昨日も忘れ物したんでしょー?」

「あれは今日の時間割を持っていったから仕方ないんですよ。」


 何も仕方なくない……いわゆるリザは反抗期である。育て方は間違えていないはず。その証拠に……


「それでは、セレンさん!行ってきます!」

「はい、いってらっしゃい。」


「私には何もないのー⁉︎」

「レナさん!」


「うん!いってら……」

「セレンさんに迷惑かけないようにしてくださいね!行ってきます!」


 このように私に対しては反抗期を迎えておらず素直ないい子なのであった。


「リザはなんで私にだけ反抗期なの⁉︎」

「さぁね。とりあえず朝の仕事するわよ。」


「あぁん!セレン様も私をいじめる!」


 駄々をこねるレナがうるさいのでキスをして黙らせた。


「これで頑張れるわよね?」

「……はい……」


 最近は叩くよりもこういうキスなんかに弱いのに気がついたのでこうしている。これでしばらくは静かになる。外で行うと恥ずかしいがレナが落ち着くならまぁよしとしている。





「レナーこの花明日出荷よ、鉢に移しておいて。」

「はーい、セレン様も、この花は西の花屋さんに出荷ですよ。こっちは東ですよ。」


「あっ、本当だごめんなさい。」

「珍しいですね、セレン様がミスなんて。」


「まぁ……少し考え事を……ね。」


「お姉ちゃん達のこと?」

「そう言うって事はレナも考えてたのね。」


「うん……だってお姉ちゃんだもん。」


 今、イズミさんはいない。理由はシエスタさんの両親に会いに行っているからだ。


「でも、私たちには何も出来ませんよ。今は見守る事しか出来ません。」

「レナがまともな事を言うなんて……明日は雨ね。」


「ひどいですよーセレン様ー!」


 私たちは本当に運が良い。こんな風に暮らせているのだから。世の中には異性であっても結婚できない人もいるんだから……





 そうして渦中のイズミさんは……


「帰りなさい!あの子はもう結婚しているの!あの子にはあなたなんて必要ないのよ!」

「そんな事ありません!私はシエスタを愛しています!この気持ちに嘘偽りはありません!」


 門前で物凄い口論をしていた。シエスタの父親が亡くなったことにより1番理解のない人がいなくなった。その事をシエスタから聞いたイズミさんはもう一度挨拶に行ったのだ。しかし……


「大体シエスタにはザラさんという旦那がいます。2人の仲を割くおつもりなの?」

「そんなつもりは……ですが……!」


「いいから帰って下さい!」


 こうして今日の所はイズミさんは帰ってきたという。そして家の中で今まで見た事のないほど落ち込んでいるイズミさんと作戦会議を開くのでした。


 お待たせしました!連載再開です!また楽しんで行って下さい!


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