チェーン荘Ⅳ
チェーン荘Ⅳ
今日もけたたましい音を立ててチェーンソーがうなっていた。
ウイイイイイイーーーーン
「うーん音がいまいちだな……」
「こっちのチェーンソーの方がよくない?」
「それはうるさいだけだろ。俺ののチェーンソーは芸術的に血しぶきが飛ぶんだぜ」
「おお、それはいいなあ でも師匠のエリカちゃんのチェーンソーは電車を斬っていたんだぞ」
「いや、エリカちゃんのは特別製だし使い手自身の技量が半端じゃないから……いまだに俺は軽自動車ぐらいしか切れないぜ」
「僕の方は電信柱くらいしか斬れないよ……」
「儂のチェーンソーこそ至高じゃ、征夷大将軍の源頼朝公が愛用していたチェーンソーだからな……」
「嘘こけ! 鎌倉時代にチェーンソーがあってたまるか」
「そうだな、久しぶりに稽古合宿でもするか」
「いいなそれ」
そして、アルプスの山でけたたましいエンジン音が響いたのだ。
「うわー雪崩だー!」
「逃げろー」
雪山で吹かせば雪崩が起きます。
まねをしてはいけません。