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恋刻ノ御伽草子  作者: 逢葵 秋琉
1/9

プロローグ

 (ほむら)が舞う。其れは(くれない)の華のようにも見える美しくも(あや)しげな火が辺りを包む。


 魅入(みい)られてはならない、死に(いざな)われるから。


「っ......何でこうなるんだ、よ」


 その最中(さなか)に死がすぐ其処(そこ)まで来ているのにも(かか)わらず自分に対しての苛立ちからかそれとも後悔から来た言葉なのかは分からないが小さくしかしはっきり()い、持っていた刀が手から(すべ)り地面に落ちた。


 これで何回目? と誰かが男性に向かって問う。


「っ知るかよ。 俺が(あきら)めるまでか、この結末(けつまつ)を変えるまで何回も、何度でもやる」


 だから、付き合えよ? とその誰かが男性には分かるのか声を聞いた途端、男性の表情が(やわ)らぎ、誰かに毒づきながらも不敵(ふてき)に笑って言う。


 勿論(もちろん)。だけど、貴方の願いは? と男性に向けて誰かはまた問う。この返事をする前に男性は完全に火に包まれ消えて()った。

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