第8話 里にて
神奈子と諏訪子と早苗の3人は人間の里へやってきていた。
「じゃあ神奈子様、よろしくお願いしますね。私達は買い物してきますので。」
「ああ。わかった。じゃあまた。」
神奈子は鉄道建設のための店探し、早苗たちは久々の里で買い物をすることにしたようだ。
「ということで諏訪子様、まず何をしましょうか?」
「うーんと。とりあえず私は蛇のエサとケロ○ンの洗面器、そうそう神奈子に縄を買ってきてくれと言われたかな。それぐらいかな。」
「なんで縄なんでしょう?」早苗は聞いた。
「いや、あのほら、神奈子がいつも背中につけてるあの輪みたいなやつ。」
「あー。あれですかってあれ手作りだったんですか!?」
2人は話しながら里を歩いて行った。
「ーというわけでお願いいたします。」神奈子が言った。
「承知いたしました。全力でさせていただきます。」店の店主が言った。
神奈子は外へ出ると、深呼吸した。
どうやら大工のところを回っていたようだ。
「ふー。とりあえず一通り頼んだな。あとは事務所の場所探しもしないと。」
そう言うとそのまま近くの不動産屋に入っていった。
「うーん、契約とは言ったものの、どこにあるのかしら。」
咲夜と小悪魔も人間の里へやってきた。
「馬借の店とかでしょうか。それでしたら川の向こうにあったと思いますが。」小悪魔が言った。
「まぁ、とりあえずそこに行ってみましょうか。」
しばらく歩いていると向こう側から少女が2人歩いてきているのが見えた。
「あ、咲夜さんに小悪魔さん、奇遇ですね。何してらっしゃるんですか。」早苗が聞いた。
「まあ、お嬢様のわがままですかね。」咲夜は笑って答えた。
「今回はパチュリー様のおつかいみたいな感じですよね。」小悪魔も続けて言った。
「へー。そうなんですか。私達も神奈子様のおつかいしてきたところなんですよ。ね、諏訪子様?」
「これ、意外と重いよ。」
諏訪子が白い縄を抱えて言った。
「まぁ、お互い大変ということね。」咲夜は言った。
このあと咲夜たちは店へ、早苗たちは神社へ向かって歩き始めた。
日が傾いてきたころ。
「ただいまもどりましたー。パチュリー様?」咲夜が戻ってきた。
「どうだった?」パチュリーは聞いた。
「とりあえず貸してくれるよう交渉してきました。準備はOKです。」
「そう。ありがとう、咲夜。ところで小悪魔は?」
「ちょっと夕食の買い出しをしてきてもらっています。そろそろ帰ってくると思いますよ。」
パチュリーは小悪魔の扱いが雑だなとおもったが、手伝いくらいいてもいいかと思った。
一方、守矢神社では神奈子や早苗たちが神社へもどり、お互いの今日の報告としめ縄づくりを開始した。
そして、準備が進み、ついに工事が始まる。だが神奈子には1つ気がかりなことがあった。
今回は里での話を書いてみました。二つの野望これからどうなるんでしょうね。
ケロ○ンというのはよく銭湯とかにある、製薬会社の洗面器のあれです。
次回についてですが少々喧嘩っぽいシーンが入ります。
「俺の幻想郷に喧嘩はない!」という方は次の話は飛ばしていただいて構いません。
そんなに大きく話に影響するものではないので大丈夫です。
次回は水曜日に投稿します。
(ここまで書いておけば大丈夫だよね。たぶん。)