第4話 テスト当日
幻想郷の東の端 変わらぬ朝に少女が2人。
「おーい。霊夢ー。いくぜー。」
「わかってるわよ。ちょっとくらい待ちなさいよ。」
博麗 霊夢と霧雨 魔理沙もはやこの2人の説明は不要であろう。
霊夢が中からリボンを結びながら出てきた。
「なんでそんなに急ぐのよ。別に運転会は逃げないわよ。」
「ゆっくりする必要がないんでな。それでなんの運転会だったけ?」
「うーん。なんか蒸気で動く箱?だとか新聞には書いてあったけど、よくわからないわ。」
2人は守矢神社へ向かった。同じころ、守矢神社では
「ただいまから、この画期的で今までにないものをお見せしよう。」
神奈子は集まった人々にむかって宣言した。そして、それと同時に奥から小さな列車が汽笛を鳴らしてやってきた。周りから「おお~」という声が響いた。
「さあ、皆さんこれは乗れますので希望する方は並んでくださーい。」
早苗がそういう言うと人々が集まってきた。
「はあ、はあ、相変わらず守矢は行くのが大変ね。坂がしんどいわ。」
「そんなんだったら飛べばいいだろ?」
「めんどくさい」
霊夢と魔理沙の2人が守矢の下までやってきた。そして、坂を上がり、境内に入った。
「うわー。これはすごい人の数だな。お前のところもこれぐらい来たらいいのにな。」
「うるさいわね。」
「霊夢さーん、魔理沙さーん。こっちでーす。」
早苗の声が聞こえた。
早苗は「最後尾」のプラカードを持って手を振っていた。
「なにやってんだ?お前。」
「早苗、これ妖怪とか絡んでないわよね。絡んでたら容赦はしないけど。」
「いえいえ絡んでませんよ。霊夢さんたちものりますか?」
「とりあえずあそこに見えるのは何なのか説明してくれ。」
「あれは蒸気機関車というものでして、石炭という新しいエネルギーで動くんです。」
早苗は霊夢たちに一通り説明をした。説明が終わったあと霊夢が、
「まぁ、とりあえず地べたをはって進む乗り物だということね。でもこれなら飛んだ方が早いわね。」
「お前、さっき飛ぶのめんどくさいとか言ってなかったか?」
「気のせいよ。」
このあと、たくさんの人々がやってきて無事運転会は終了した。里の者たちには非常に好評だった。
しかし、これによってライバルが現れようとは守矢の者たちは気づかなかった。
なんか散々、期待させておいてという感じになってるかもしれませんが、こんな感じでご容赦ください。
次は来週の水曜日の予定です。あとリアルが最近忙しいので遅れるかもしれません。まあ気長に待ってください。