ここは...どこ?
気付けばそこは見知らぬ場所だった!?
俺は気付けばそこに居た。
いつも通り学校に通い勉強をし、家に帰ればゲームをし、眠くなれば寝て翌日を迎える。
そんな人生を送っていたはずだが、今俺の目の前には豪華な椅子に座った少し太ったおっさんが居た。
きらびやかな服を着て椅子にどっしりといった感じで座っている。明らかにおかしい人だ。今の時代そんな服を着ている人はこの国に居ないはずだ。
「おお、よくぞ我が国のために来てくれた、感謝するぞ。」
我が国?
この日本で何言ってんだ、このおっさん。ここはお前の国ではないだろう。病院行った方が良いんじゃないか。
「誰か居らんのか!」
あっ、おっさんが誰か呼んでいる。
しばらくして無数の足音と金属が擦れる音が聞こえてきた。
バン!!
力強く扉を開ける音が俺の真後ろから聞こえた。
「ご無事ですか!!」
どうやらここは、とてつもなく広い部屋だったんだな。
今入ってきた全身を鎧を着た騎士っぽい人達のお陰で部屋ということは分かった。だがここは、どこだ。
俺が不思議に思っていると騎士っぽい人達が俺の周りを囲い始めた。
「お前、何者だ。」
騎士の中のリーダーらしき男が俺の事を聞いてきた。
なぜ俺がこんな奴等に自分の事を話さないといけないんだ。
寧ろお前らこそ何者だよ。
って、言っても仕方がないか...
「ここは?」
俺が尋ねると男は何かを唱え始めた。
俺が不思議に思いじっと見ていると男は唱え終わり、
手には光る剣が現れていた。
確か先程は無かったはずだ。どういった仕組みなのか少し気になる。
「アイン、控えよ。」
自称、王がアインという人物に命令した。
多分今剣を俺に向けている人かがアインなんだろう。
「失礼しました。」
そう言ってアインらしき人は剣を手元から消した。
やはりこの人がアインだった。
しかし剣は手品だろうか?
「この者達には言ってなかったのだ。すまない。貴方はこの世界を救ってもらう為に召喚したのだがちと問題があってな、その魔方陣が五代前の王の時代の時の魔王が居た頃のものだったのだ。それが発動せずに今発動したのだ。」
つまりは...異世界召喚か!!!