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カルメリオ辺境伯爵と魔女の弟子:超健全版

 ケルト歴735年の夏は冷えていた。

 これはハリケルヌスの巣をクォルツ騎士団が倒した副作用といえる。

 ハリケルヌスは毎年遥か南の海で産声をあげ、熱風を伴いながら大陸を蹂躪する。

 通称嵐の魔神を殲滅することは、クォルツ騎士団、ひいては神聖ロウマン帝国の悲願であったし、そもそもがハリケルヌスの討伐のために国家が起こされ、戦争と合併を繰り返し、そして735年前、偉大なる帝王ケルトが、この帝国を興したのである。


 つまりは、ハリケルヌスという魔神たちが暴虐を振るう歴史は、神聖ロウマン帝国のそれと表裏一体であった。

 大陸はわきに湧いた。

 が、当のクォルツ騎士団はいささか冷めていた。というより、後ろめたい心持で、民衆の喝采を受け、窓から舞う無数の花弁たちを、パレードの飾り車から全身に受けていた。


 というのも……クォルツ騎士団が嵐の巣に突入した時には既に、魔神たちは絶命していたのである。

 高度な呪文詠唱、マナの使用と強力な剣閃の痕跡が確認されたが、それだけであった。

 

 誰かが騎士団よりも先に魔神たちの巣に至り、呪文と剣戟をもって壊滅させた。その誰がいかなるものであったのか。それは謎である。


 ※※※


 カルメリオ辺境伯爵領は大陸の西端に位置する。

 気候は温暖湿潤。深い森に覆われたこの地の人口は1万人に満たない。

 

 彼らは小さく森を切り開き、麦を育て、鶏と犬を飼って暮らす。

 冬でも温暖な気候のために作物の実りは良く、餓死者はめったに出ないが、人口は一向に増えない。

 これは神話時代からの怪物、森の竜が存在するからである。


 森の竜は常に木々の声を聴く。人口が一定以上の村落が、食糧事情に迫られるなどして、無闇に森を切り開くと、竜は降臨し、村を滅ぼすのだ。


 過去幾度とも無く、歴代のカルメリオ辺境伯爵は彼らに仕える騎士達を率いてこの竜の討伐に赴いたが、いずれも惨敗。伯爵も竜も、生ける木々に変異させられ、記憶すらも失い、森の管理人として永遠をさ迷うという刑罰のろいを受けた。

 このため、伯爵家は竜との共存を選んで久しい。

 神聖ロウマン帝国に毎年提出する、討伐進捗書には『我らは苦戦中。しかれども、討伐の意志は曲げず』とだけ書いて送っている。

 が、もちろんそれは形だけの話だ。


 ……といった感じで、そこまで豊かではないにしても食っていく分には困らない、平和なカルメリオ辺境伯爵領を変化が襲ったのは、今年の話だ。


 カルメリオ辺境伯爵が、南方の果実、ドドリアンにあたって逝去。

 ドドリアンは非常なる美味で、果実酒のあてに最適なのだが、この食べあわせだと、10人中6人は当たって死ぬ。このため、食べ合わせは禁止されているが、夜の精力剤としての人気も高く……高いからだろう。辺境伯爵は柔肌のメイドと愛をかわしたまま、死んでしまった。

 いわゆる愛の死。男の華である。


 が、さすがに禁則事項を破って死はいただけない。

 辺鄙な土地ということで、色々と見逃されていた伯爵領も、神聖ロウマン帝国によるおとりつぶしを免れぬのではないか。

 

 領民は不安に思った。

 伯爵との愛の途中に死なれたメイドは夜逃げをした。

 しかし、遺された臣下たちの忠誠、団結心は強く、何とかお家断絶を避けようと、大陸中を奔走。

 とりあえず伯爵の一人息子、ラインハルトを探した。


 ラインハルトは10年前の725年、『俺は竜を殺す力を手に入れたい。座学など時間の無駄だ』と言って、伯爵と壮絶な親子喧嘩を展開。やがてこれは伯爵城を半壊させるほどの惨事に発展し、ラインハルトは臣下の魔法使いによる強制転移呪文、パシルーラで、大陸のどこかに飛ばされた。


 これは彼が15歳の頃の話だ。

 その後、行方のようとして知れなかったラインハルトが、伯爵領に帰ってくる。

 領民たちは不安におののいた。


 なんせ、城を半壊させるほどの激情の持ち主である。

 嵐の魔人が倒されたせいで、南の海から暖かい風はこない。

 この夏はひどい冷夏だ。作物の育ちは悪い。


 という事は税の取り立て難航するだろう。少ない税収に、新領主は激怒するのではないか。

 苛烈なる時代が幕を明けるのではないか……?


 と、肝を冷やす領民たちをはために、野望に目を虎のそれにする者たちがいた。


 彼らは、20歳以下の娘たちと、その親たちである。


 ラインハルトは独身。

 臣下たちに迎えられて、帰還するとその一週間後に開催が予定されているのが、花嫁コンテストである。

 未婚の者が伯爵家を継ぐ場合、速やかに花嫁コンテストを行うというのは、伯爵領の伝統であった。


 このコンテストの優勝者は新伯爵の妻となり、その家族も1代かぎりであるが貴族となり、ただ飯喰らいの生活が許されるという、領民から見れば垂涎のものなのだが、参加者は限定されている。


 まず、20歳以下の五体満足な女子であること。(女装は許されない。ただし、浮気相手としての応募なら可能)。


 次に、清らかな女性であること。


 これは、清らかな女性がつまむと虹色に輝く、ニンフォニアの花を持たせることで判断される。

 

 健康で清らかな女。条件はこれだけだ。

 書類選考などは一切ない。(第一伯爵領における識字率は低い)。

 乙女たちは玉の輿という夢に向かって全力で、このコンテストに挑むのである。


※※※

 本日は、正式名ラインハルト=フォン=デ=ポルタルジュ=カルメリオの帰還日であった。

 東に伸びる街道は森で摘まれた花と、……純白の衣装で精一杯着飾った700人の乙女たちで埋め尽くされていた。彼女たちは漏れなく、編み上げた髪にニンフォニアの花を挿している。

 花はどれも虹色に輝き、乙女たちが清らかであると証明していた。


 彼女たちの頬は等しく興奮に赤く染め上がり、唇にはラズベリアの果汁から作られた紅が引かれている。

 まだ細やかな腕には花籠。

 これは新伯爵の帰還を祝うためである。


 乙女たちの瞳は一様に潤み、異様に輝いていた。

 今日と、今日から始まる花嫁コンテストの日々が、今後の運命を決めるのである。


 東の街道が消える丘の影から、白馬の影が現れた。

 乙女達は一瞬息を呑む。それから精一杯声を張り上げ、籠から自由な方の手を振った。


 新伯爵、ラインハルトの登場である。


 満面の笑顔を作り、黄色い歓声を上げる700人の乙女たちは、誰もが感じていた。


 花嫁コンテストはもう始まっている、と。



※※※


 ムジュ家の娘、ルリリアは遠くの街道から風に運ばれてくる歓声に眉を寄せつつ、杖を握る両手の力を強くした。

 彼女は18歳。小柄だが肌は白く透き通っている。すっきりと整った顔立ちをしているが、唇は艶かしい。その黒髪はつややかで、美少女といってもさしつかえのない彼女は清らかな女性だったが、コンテストには不参加を決め込んでいた。


 理由は至極単純。


「ふあああああああああああ!!!」

 全身の魔力マナを、杖を握る手に集中。


 - 大地の闇に沈め……!! -


 ルリリアは後方にそびえる崖を背に杖で魔方陣を描く。

 陣は光を帯び、空中にいくつもの幾何学模様を描く。


「フォ・ル!!」

 叫びと共に、彼女の立つ魔法陣を中心に、地面が黒く変色していく。

 それは緑の雑草や森の樹を呑み込み、後方の崖すらえぐる形で、半径50mの完全な黒円となった。


 - この魔法で……もしもの場合は、ラインハルト伯爵を、ほふる!!-


 フォ・ルは底なし沼を作り出す魔法だ。術式はルリリアが開発した。

 彼女が生まれたムジュ家は平凡な農家だが、幼少の頃から森で迷うのが好きだったルリリアは、5歳の時に森の魔女に助けられ、その弟子となった。

 以来13年間、非正規魔法、通常黒魔術を学んでいる。

 森の魔女は昨年逝去。ルリリアが黒魔術の後継者とあいなった。


 ルリリアはこの力を、正義のために使う事に決めた。

 もし、新伯爵のラインハルトが噂どおりの暴君なら、城ごと彼を、沼に埋める。

 そういう覚悟で、魔術を研鑽しているのである。


「まあ、できればしたくないけど」

 自らが現出させた底なし沼を眺めながら、ルリリアはそう呟いた瞬間。


「うおあああああああああああ!!!」

 遥か頭上で男性の声が響いた。

 

「え」

 上空を見上げるルリリアを、巨大な影が覆った。

 紫の毛に覆われた何かの腹。

 ルリリアには覚えがある。魔術の師匠からは、目が合ったら背を向けないで逃げなさいといわれていた、森の凶獣。紫猪だ。しかしルリリアに逃げ場はない。

 なんせ彼女は底なし沼の真ん中に突っ立っているのだ。


「えっと、……ド・ム!!」

 杖を中心に光の半球が発生。形成されたドームの表面には幾何学模様が渦をまいている。


 上空から飛来した巨大紫猪を、このドームは柔らかく弾いた。

 猪は底なし沼に沈む。


※話しが長くなるし、読者さまの中には長い話は苦手な方もいらっしゃると思うので、ここからはあらすじモードにします。


 紫猪と共に底なし沼に沈みかける青年ガイウスを助けたルリリア。

 彼は傭兵で、新伯爵ラインハルトの護衛として雇われている魔法剣士。

 ラインハルトの帰還の旅の途中、一団がランドタートルに襲われ、防いでいるうちにラインハルトとはぐれてしまったのだとか。


 精悍な顔立ち。たくましい体躯。口ぶりは粗暴ながらもどこか愛嬌があり、なにより穏かな黒い瞳の魅力的な男、ガイウスに惹かれるルリリア。

 彼女はガイウスを村まで案内する。


 1週間後の花嫁コンテスト、その準備に色めき立つ村。

 

 白馬に乗って帰還したラインハルトは旧領主とは似ても似つかぬほどの美青年。

 長身痩躯。輝ける黄金の髪。灰色の混ざった青の瞳は多くの娘を虜にした。

 昔の逸話が嘘に思えるほどに気さくな彼は、村の酒場にも毎日訪れ、下々の者たちと交流する。


 そして、領主の館に『こっそり』と忍び込む村の娘たち……。

 彼女たちが髪に挿していたニンフォニアの花は、主が領主の館から出てくるときには、その輝きを失っていた。

 

 ……白馬の絶世の美青年、ラインハルトの体力は底なしであった。

 1日百人の清らかさを奪った。


 場所は領主の館だけではない。

 彼が視察として個人的に出向いて回った森の木陰、水車小屋、小麦畑、そして教会でラインハルトは娘たちの清らかさを奪ったのである。


 当然、娘たちが挿していたニンフォニアの花は輝きを失った。

 この事に慌てうろたえる親たち。


 しかし、元乙女たちは異口同音、自信たっぷりにいいのける。

「ラインハルト様。わたしを愛してるって言ってくれたの。花嫁コンテストなんて意味ないわ。あの方はわたしを迎えにきてくれるの」


 ムジュ家の娘ルリリアは、そんな彼女たちを冷ややかな目で見ていた。

 幸福を確信する彼女たちの魔力(マナ)は恍惚を帯びている。


 一方、ラインハルトの魔力は冷静そのものだ。

 そう。ルリリアからすれば一目瞭然。村の娘たちは、ラインハルトに騙されている。


 花嫁コンテストの前夜。ルリリアは決心した。

 数多の乙女たちの清らかさを奪ったラインハルトを倒す、と。


 領主の館に向かうルリリア。その道中で彼女に立ちふさがったのは、ガイウスであった。

「止めないで。ガイウス。わたしは暴君を倒さなければならないの」

「俺に勝ったら好きにしろよ。だがなルリリア。もし俺がお前に勝ったら……」

「何?」

「花嫁コンテスト、出ろよ。というより、もうこの土地に清らかな女はお前しかいねえ。俺はあんたを大切にするからよ」

「意味がわからないけど、分かったわ。貴方が勝ったらいう事を聞く」

 低い声で言うルリリア。不敵に笑うガイウス。


 ルリリアの火球(ファ・ボ)を剣圧で弾き飛ばすガイウス。

 ガイウスの光槍(レ・ザ)魔霧(ミ・ト)で散らすルリリア。

 2人の実力は伯仲していた。


「何で底なし沼出さないんだよ。ルリリア」

「貴方こそ、何で不可避の剣閃、繰り出さないの?」

 肩で息をしつつ、お互いに疑問を投げ合う2人。

 そう。2人はどちらも、必殺技の発動をためらっていた。

 必殺技。相手を必ず殺す技である。


 ― この人を―

 -こいつを―


 -- 殺したくない!――


 同時に降参しかける2人の上空から、笑い声が響いた。

 ラインハルトが襲ってきたのだ。


 大地を割る一撃を、紙一重でかわすガイウス。


「何しやがる? とち狂ったのか? ガイウス」

 飛び退り、剣を肩の上に構えるガイウス。

「いいえ! わたしは正常です! 我が主、ラインハルトよ!」

 ゆらりと下段に構えながら、にたりと笑みを浮かべるラインハルト。

 混乱するルリリア。


 彼女をはために、戦いは始まった。

 おびただしい剣戟がぶつかり合い、火花を立てる。

 実力は互角。が、ルリリアとの一戦の影響だろう。

 ガイウスはじりじりと後退。

 大樹を背に負う形で追い詰められる。


「我が主、ラインハルトよ。さようならです」

 ガイウスの胸元に剣を突き立てようとしたラインハルト。

 彼の足元が黒に沈んだ。


 底なし沼。ルリリアの魔法である。

 上半身だけで、ガイウスの足にすがるラインハルト。


「悪いな。そして、世話んなった」

 ガイウスはその剣をラインハルトの背に突き立てた。


 次の刹那。

 ルリリアの魔法は解除。

 そして、上半身だけを残した死体が残った。


 死体の顔はガイウスだった。

 そして、大樹に背をもたれるガイウスだった者の顔は、ラインハルトのそれに変貌していた。


「……どういうこと?」

「俺がラインハルトなんだよ。こいつは俺が雇った傭兵だ。魔法で顔を入れ替えた。ただし、どちらかが死んだら解消される。東方魔術の呪いに近い魔法だ」

「待って」

「ん?」

「この人、何で貴方を襲ったの? 貴方が死んだら、領主のふり、できなくなるんでしょう」

 ルリリアの問いに、真ラインハルト=ガイウスは肩をすくめた。

「さあな。魔法が解除されても『成りすまし』を続けれる魔道具でも見つけたんだろ。(うちの倉庫は年代物のガラクタで溢れてるからな」

 真領主の回答に嘘は無かったが、ルリリアはむしろ半目になり、首を傾げる。


「なんで、入れ替わるとかしたの?」

「俺は伯爵なんかになりたくなかった。だが、個人のエゴで拒否できるほど、領主ってのは軽くはねえ。だから、こいつに頼んだんだよ。領主やってくんねえか。支援はするから、ってさ」

「……で、やりたい放題を見逃してたの?」

「男と女が惹かれあうのは自由だ」

 言いつつ、ガイウス=ラインハルトはずいっとルリリアに歩み寄り、その白く細い腕を取った。


「俺はあんたに惹かれている」

 ルリリアの手の甲に、キスをするガイウス=ラインハルト。

 そのかさついた唇が手の甲に触れた瞬間、電撃のような物がルリリアの背を走り抜けた。

 腰周辺が熱くなり、足の関節がくにゃりと力を失う。

 へたり込みそうになるのをかろうじてこらえて、ルリリアはガイウス=ラインハルトの美しい頬を張った。


「知らないわよ!! 最低!!」

 ルリリアは叫び、ガイウス=ラインハルトに背を向けて駆け出した。


※※※

 

 花嫁コンテストの当日。

 開催時間が1時間過ぎても、花嫁候補者は現れなかった。

 それはそうである。

 領内の乙女の清らかさは全て、偽ラインハルトが貰ってしまったのだ。

 もう、ルリリア以外には、ニンフォニアの花を輝かせるものはいない。


 さらに一時間が過ぎた。

 陽は南中。

 審査員の幕屋、領主席の真ラインハルト=ガイウスは腕を組み眉根をよせ、ひどく不機嫌な顔をしている。

 無言で冷や汗を流す臣下の面々。


 観客の村人たちは離れることを許されない。しんとした空気を冷めた風が渡る。


 と、どよめきが観客の端からおこり、やがて全体に広がった。


 花嫁コンテストに、参加者が現れたのだ。


 純白の衣装に小柄な体を包む彼女の編み上げた髪にはニンフォニアの花。

 虹色に輝いている。

 透き通るように色白な肌。

 その頬は恥じらいに赤く染め上がり、なまめかしい唇にはラズベリアの果汁から作られた紅が引かれている。

 細やかな腕には籠一杯の花たち。

 その花が至極似合う美少女である彼女の名前は……。


「ルリリア!!」

 真ラインハルト=ガイウスが立ち上がった。

 衆目を思いはかることなく、花嫁衣裳の彼女に駆け寄る。


「ごめんね。あんまり化粧とかしたことなくて。時間がかかってしまったの」

「気にするな。優勝は決まっていた。ルリリア。あんただ」

 ルリリアは返事ができなかった。


 真ラインハルト=ガイウスがその唇で、ルリリアの薔薇の蕾のような唇を塞いだからだ。

 ルリリアの膝は力を失う。

 が、崩れない。

 真ラインハルト=ガイウスがしっかりと抱き締めているからだ。


 ※※※

 清らかさを失った700人の乙女たちの親たちは結託して一揆を起こしかけたが、翌年、何もいえなくなった。

 真ライハルト&ルリリア夫妻が、森の竜に挑み、これを討ち滅ぼしたからである。


 カルメリオ辺境領はこれを機に開拓のラッシュを迎え、交易の路は整備され、金山も発見された。

 こうしてカルメリオ辺境領は神聖ロウマン帝国から独立。

 西の大国へと変貌を遂げたのであった。


 ルリリアと真ラインハルト=ガイウスは5男6女に恵まれる。

 かの夫妻は金婚式を挙げるほどに仲睦まじく、国立公園となった森の木陰で抱きあい口を吸いあう姿が、多数目撃されたのも、その証左といえよう。

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