こんにちは一般女学生です。
こんにちは一般女学生です。放課後に幼馴染の家にお邪魔中、宝物ってある?という話になりました。
「まぁあるといえばある…かな?」
なんて思わせぶりなこと言うから、見せてってお願いしたら
「まぁ君にならいいか」
って言ってくれたんです。
…なんか紙の切れ端をいっぱい持ってきました。
「これが小学2年の4月22日に君が初めてくれたメモ。こっちは私が休んだ時に君が書いてくれた連絡帳…」
「え……?全部私の…?…今までの?」
「ん? うん。……なんかちょっと恥ずかしいね」
血の気が引きました。
「お邪魔しました…」
とりあえず普通に出れた。帰りながら状況を整理しようとしたけどなんか頭が回らない…。
回り道を繰り返して行き着いた運動場。
「あれなにしてんのー?コートになんか用?」
「ああ彼氏持ち…!ちょっと助けて彼氏持ちー!」
「その呼び方やめろ」
「…ということがあって…もうびっくりで」
「そうだねびっくりだー」
「うん…」
「あたし以外にもそんなやついたんだ」
「……は?」
「モテモテじゃーん」
「え?え?え?だって……彼、彼氏いるって」
「気づいてないの?アイツあんた目当てであたしに寄ってきてたんだよ?」
「えっ?……え?」
「一回踏んだらもう連絡してこなくなったけどねー」
「は?踏ん…?」
「男って本当に弱点なんだねーあそこ」
「わーわわ私か帰らなくちゃ!」
「んー」
ああ神社って落ち着く…。人がいないってこんなに安心するのね…。
「先輩こんにちは」
「…こここんにちは…」
「こんなところで、偶然ですね」
「…そうだね……また会ったね…」
「4回目です。なんだか運命みたい」
「…ひとりでいいの?また車が何台も出動しちゃうよ」
「あの人たちは過保護なんです。先輩といたいだけなのに」
「……」
「あ、私のお守り、鞄に付けてくれてる」
「……色が綺麗で」
「うれしい。きっとこのお守りが、空のお星さまを通じて、私達を巡り合わせてくれたんです」
「…その、お星さまって」
「はい」
今日の私は疑り深かった。
「……ソーラーパネルとか付いてる?」
「……………機械仕掛けではありますね」
「グローバルポジショニングシステム!!」
お守りを賽銭箱にシュート!エキサイティン!!!
もういやだそとこわいおうちかえりたいあしつかれたおうちもうすぐでおうちやっとかえれるおうち…
「起きた?」
「…うわあぁぁお姉ちゃんだぁ…なんでいるのぉ…」
「ひどっ!転属でこっち帰れたの。大丈夫?外怖くなかった?」
「あぁそのセリフ懐かしいぃ…」
「ていうか玄関で行き倒れてるんだもん。びっくりしたわ」
「うう怖かった…携帯…いま何時………」がちん。
「え……?」
手が…。両手がくっついてる。
「外は怖いもんね。ずっとおうちにいようね。妹ちゃん…」
「…」
おそとはだめでした。おうちもだめでした。だれか。