俺の能力は俺の想像を越えた……斜め上に
俺は意気込んでカナタの部屋に行った。
「カナタ俺の能力を教えてくれ」
「断る」
………断られた?マジで?聞いていいみたいなこと言ってなかった?1人フリーズしている俺にカナタは
「まずそなたは能力に目覚めてはおらん。無理に発動しようとしたら暴走してそなたが消えるか死ぬかじゃ。
さらにそなたは魔力などの魔法、奇跡の発動に必要な力を1つも使えない…。それは致命的じゃ。無理にひねりだそうとしても出んしな…まぁ仕方ないか…」
とカナタは後ろにずっと控えていた8枚羽の悪魔さんを呼んで
「こやつの名はザクロ、こやつをそなたの魔力の指導者にしてやろう。三日間で何かしらの結果が出なければただの足手まといというわけじゃ。練習するのは外でやるがよい。では後は任せたぞザクロ。」
と言って帰っていった。あいつなんで部屋に基本的にいるんだろ?引きこもりか?なんでアレがリーダーっぽいことやってるんだ?と考えているとザクロさんが
「ではとりあえず外へ行きましょうか、ヒロさん」と俺がここにきたときと同じようにまわりが光輝くと一瞬で森?のようなところにいた。ポカンとしている俺にザクロさんは
「じゃあまず魔力の発動条件について。これは目覚めるのに時間がかかったりかからなかったり、正直資質によるものが多いとされているわ。危機的状況で目覚める確率は高いけどそれこそ死ぬくらいの状況だからね…お薦めはしないわ。魔力に目覚めたら自分の属性や得意魔法を磨くのだけれど、それはまたあとで。とにかくあなたには魔力に目覚めてもらって自衛やゆくゆくは戦力になってもらうわ。まぁ魔力は説明するより感じたほうが早いし説明はこんな感じで終わるけど何か質問はある?」
「じゃあザクロさんの得意魔法ってなんですか?やっぱりテレポートみたいな感じのやつですか?」
と俺が聞くとザクロさんはクスクス笑い
「違うわよ。よくテレポートは使うけど私の能力は 四次元から三次元への干渉。だから四次元の視点で三次元を移動出来るの、四次元から三次元、三次元から四次元への移動が可能だからよく移動に使ってるわ。」
マジでか正直内容はほとんどわからなかったが四次元って自分がいる三次元より上だってことはわかった。1人驚愕しているとザクロさんが
「とにかく魔力に目覚めないとね。暴走とはいえ能力の一端を発動したんだから魔力はあるはずだし、簡単なはずよ。じゃあ、まず自分のなかで一番強い生物、モノ、何でもいいから思い描いて。そうしたら自分の中でその想像した何かを手段は問わないから作り上げてみて。刀なら刀鍛冶、家なら大工みたいな感じにね。そうしたら自分の魔力の発動や増進のために必要なアーティファクトっいうのが作れるから。それを具現化出来ないと魔力の発動は100%無理だから頑張って」
そう言われても…。強い生物?あぁ来たときに一番始めに見たザクロさんと天使は凄かった。多分俺が知る最強の生物だ。うん…!そうしよう。次はなんだっけ?あぁ創るんだ。どうやって?う〜ん、と悩んでいると普通に人間と同じノリで出来るんだろ、という結果にテンパりながらいきつき俺の想像力だけで形をなしていき徐々に形がはっきりしてきた。だがその途中集中力が切れ別のことをボーッと考えてしまった。するとザクロさんが慌てて
「集中を切らさないでこのままじゃ魔力が暴走するわよ」
と言ってきた。
……マジでそんな集中しないとダメなのか。やべぇ、一度集中切れたらなかなか集中出来ねぇ。やべぇとにかく天使?悪魔?どったでもいいやとにかく集中、集中と焦っていると急にボンッという音がなり辺りに爆発が起きた。
ザクロさんは
「一応魔力の素養、道具と言われるアーティファクトは目覚めたみたいね。一時はどうなるかと思ったけど」
「俺も慌てましたよ。集中切らしたらダメだって最初にいってくださいよ」
と言ってると爆発で起きた砂塵が収まり、俺はどんな強そうな天使or悪魔が出てくるのかワクワクしていたのだが、出てきたのは…
「子供?」と俺が聞くと
「子供ね」とザクロさん
アーティファクトまさかの幼女だったしかも二人やはりというかお約束というか裸で…。年齢は10歳になるかならないかくらいだろうか。1人は黒髪で髪が肩までかかりそうなくらい長さ、目が若干トロンとした可愛らしい子だった。もう1人は金髪で髪は同じくらいだが目がどちらかというとつり目で気が強そうな感じだった。しかしよくよく見ると……多分天使と悪魔なんだろうな…背中にちっこい翼が二枚ずつはえてるし…。
と呆気に取られていると二人がキョロキョロとし俺を見た瞬間
「「パパ」」
と呼んで抱きついてきた。俺はザクロさんに助けを求め
「あの…これはどういうことでしょうか?」
と聞くと
「恐らく集中出来てなかったから曖昧な情報しかいかなかったんでしょうね。だから魔力かキミの本能か記憶かのどれかが勝手に補正して生まれたのがこの二人なんでしょうね」
と頭痛に耐えるように頭を押さえていた。
マジでか俺の魔力の源、まさかの幼女
こちらも頭を抱えると二人とも心配そうにこちらをのぞきこんできて
「「パパ大丈夫?」」
「あぁパパは大丈夫だよ」
と強がっみたが俺、戦えんの無理じゃね無理だよ。これからどうなるんだろう…。うん、とにかくまずは彼女たちの服を買いに行こう。
こうして魔力行使の1日目の収穫は幼女二人ということで幕を閉じたのだった。
毎回お読みいただきありがとうございます。ばんばんコメント、批判があればお書き下さい。それを糧に更なる躍進をとげてみせますので。
また次回もよろしくお願いします。




