素材集めpart4
すみません
今回は短くなってしまいました
「エンチャントアビリティのアタック付与、波動アビリティの波動を組み合わせることによりこんなことも可能」
「……二つともクズアビリティ」
「それを言うな、おいこれみろよ」
そういって先程吹き飛ばした虫のドロップアイテムを指さす。そこには料理に使える(!?)らしい肉とそれよりほんの少し少ない茶色がかった糸。おそらくこれが丈夫な糸なんだろう、これでもし違ったのならその時は泣ける。
「あ、糸。でもそれを見せる前にこの虫をどかしてくれない?」
諒哉とエルには距離があったため波動が届かず虫がそのままになっていた。HPバーは半ばほど、黄色の表示になっている。そんなことはお構いなしに諒哉は言う。
「銃使えば?」
「使えるかァァァァァァァァァァ!!」
「一つ借りね」
銃の形に似せた手をエルの顔に向かって撃つ諒哉、それを見てむすっとした表情を見せる。
「なんで銃が使えない?」
エルはそれを聞いてさっきの虫地獄を思い出したのか身震いする。
「いや、あんな状況で使えないし、それにひどいのよ。ファンタジーの世界に合わないからって銃がない」
ファンタジーに合わないというのは少し考えれば分かりそうなものだが、それにβ版をしていて分からなかったのだろうか。
「だから仕方なく魔法を打ち出す魔装銃ってのを使ってる。魔法は全く使わないけど」
エルは腰のホルスターから魔装銃なるものをとりだす。ホルスターや鞘などを装備しているといちいちカードから具現化しなくてもそのままの状態を維持してくれる。基本希少装備なのだがエルはどこから仕入れたのか装備していた。
魔装銃はいたって普通の出で立ちをしている。大きさはピストルくらいだが親指が入るくらいの口径で大きさの割に太かった。
「装填とかどうすんの?」
「弾丸のカードを銃にかざしてコールする」
「ふーん」
諒哉はエルの手から魔装銃を取って構える。すると銃口からレーザーポインタのような赤い光線が一直線に放たれる。補助線のようだ。
銃を右に左にずらすとその動きに合わせ補助線も右に左にずれる。
「これって撃てんの?」
「さぁ、銃術アビリティ使ってないとできないんじゃない?」
そうか、ボソッと呟きトリガーに指をかける。スゥーと息を整え軽く狙いを定める。それに合わせエルも深呼吸をする。
補助線の向こうには小さな小さな小石。
よりいっそう強くトリガーをに指をかけ撃とうする瞬間、エルは大声で叫んだ。
「バンッッ!!」
「うおっ!?」
その声に驚いたせいで照準が大きくずれ、かけていた指もはずみでひいてしまった。甲高い発砲音と火薬臭と共に鉄の弾丸が銃口から放たれる。薄暗い洞窟に発砲音がこだまする。
「あいたっ!?」
脇腹をさするエル。どうやら運悪く跳弾が当たったらしい。さすがに現実そっくりの痛みを再現すると危険なので制限はされている。
「撃てる、みたいだな。なぜだろう、制限付きなのか?」
「そのせいで暴発……」
跳弾の当ったらしい脇腹を見つめながら嫌味そうににエルは言い放つ。
「いやちょっと待て! そっちが脅かすからだろう!?」
「ふん、驚く方が悪いのよ」
「そもそもなぜ脅かす」
「面白いかなぁと」
「そんな思考!?」
「痴話げんかのところすみませんが~――」
「「はい?」」
向かい合って罵詈雑言を浴びせあっていた二人。突然声をかけられそちらの方を振り向く。
そこには一人の女性プレイヤーが立っていた。
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