パーティー
おそくてすみません
時間の割にかけてませんがね……
六月二十五日 PM7:43
エルとの訓練を始めてから約二週間ほどたっている。
一通りの武器アビリティの全Lv.でランクSを頑張れば出せるというぐらいになった。
今は四周目をまわっている。
目標は全てランクSをとることと、思考操作でカードを取り出したりアイテムを具現化することである。
一つ目は一応クリアしたので問題ないが、二つ目はまだ出来ていない。せいぜい思考操作でカードを手の中に取り出せるくらい。
今やってる訓練は銃術、つまりは銃だ。
銃は武器なので具現化しなくてはならない、そのうえ弾切れになったら装填しなくてはいけないためカードリッジを使用することになる。
その点に関しては打った後矢を込める弓の方が練習に適しているのだが……
「銃ってホント楽し~い♪」この有様だ。
(何で動きながら攻撃してくる敵をよけながら急所を打ちぬけるんだよ……)
現実だと狂気に見える行動、だがそれはゲームの中では普通なのだ。エルの動きは現実でも銃を扱っていたかのようにうまいのだ。
ちなみに急所は心臓、首、脳天である。
で、エルに『リョウもやろーよ』と言われ仕方なくやってる次第だ。
(出す感じはステータスと同じなんだろうけどなぁ)
イメージは脳の中にある具現化するものが描かれているカードのスイッチを押す感じだ。
そもそも思考操作の利点は何かというと、詠唱して出した場合通常ならば自分の目の前に出てくる。だが思考操作の場合だと自分の思ったところに具現化できる。手の中に握るように具現化できれば奇襲もかけれるし、相手の攻撃をとっさの判断で防御したりもできる。いちいちとる必要が無いので時間短縮の意味合いが強いのかもしれない。
自分は拳《、》術なので必要ないかもしれないが……
(ステータスウィンドウ思考操作するだけですごいのだから武器の思考操作は難しいかもな)
そもそもなぜステータスの思考操作はできたのだろう、エルが放っている銃声の中そんな疑問を抱えていると多数のわら人形を相手にしているエルが口を開く、
「これ終わったら話があるんだけど――」
「で、話って?」
汗はシステム上五秒で消えるのだがそんなことも気にせず額をぬぐっているエル。
「あぁ、話っていうのはね」
「パーティー組んでくれない?」「理由はあまり言いたくないけど」
尻すぼみになりながらも最後までははっきり話している。
「パーティ組むのに理由なんていんのかよ」
「それもそうね」
口をにぃと上げ二人向かい合いながら笑う。
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パーティー作成完了
・リョウ Lv.1
・エル Lv.1
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「これからもよろしくな、エル」
「こっちこそ」
そういって固く握手を交わす
はい
リョウとエルはくっつきました(意味深