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FinalJudgementOnline  作者:
始まり
1/23

念願の……

VRMMO物書いてみました!!

ぜひご覧ください

 何の変哲のない昼下がり

 ここは普通の県立高校だ。

 皆弁当を持ち寄り机にあつまり昼食をとっている

 俺もその一人だ。この青空のもと屋上でな! 暑いわっ!

 俺の名前は垣原諒哉。平凡な日常をモットーに生きている。

 ルックスも学力も身長もなにもかもが平均の男だ。

 おかげで友達にThe平均なんて座右の名までつけられたんだけど……

「なぁ諒哉どこの大学行くんだ?」

 こいつの名前は池島尚春。外見はスポーツ刈りなのだろうか? なにぶん髪が整ってないので判別できない。

 女子に何かあっては(顔が)かわいいといわれている(当の本人は嫌がっているが)

 幼馴染……いやただの腐れ縁だろう。そうに違いない。

 ちなみにThe平均はこいつがつけた。

(確かになぁ、もう高2だしな、そろそろ考えないと……)

 そんなことを考えているとこの円の中にいる咲原葉月もどこ行くの?、と小首を傾げる。

 俺たちのクラスの癒し系だとでもいうのだろうか?

 彼女がいると場の空気が明るくなる感じだ。

 彼女は黒髪美人が似合うというきれいな顔立ちをしている。

 が、何分俺たちと絡むことが多いからなのかほかの男子からは敬遠されている。

 幼なじみはあと一人いるんだが休んでいるようだ。クラスが違うからわからない。

 この四人と屋上で昼食を食べるのが日課となっている。

(そういや幼馴染四人が全員一緒に同じ高校に行ってるってすごいよな)

 そう思った時、

 ビューッと風が吹く

「あぁー……弁当がぁ」葉月は弁当を落としたのだろうか?

 弁当がぁぁぁぁ……とうなだれながら嘆いている。

「弁当落としたのか?」

 尚春が笑いをこらえる

(はぁ……しょーがねぇな……)

「ほら葉月、金やるから売店でなんか買ってこい」

『ありがとう』と葉月はパタパタ走っていく。

(葉月って天然なのか何なのか分からん時あるよな)

「なぁ諒哉~」

「あぁそうだったな大学の話」

 先ほど話していた大学の話に路線を戻す。

 すると、尚春は『ちっが~う』と唸る。

「まぁ話をしてなかったから違うのは当たり前か」

 と、笑う。

(うわ、女子がかわいいっていうのも分かるかも……いかんいかんこれでは俺の貞操が)

「ファイナルジャッジメントって知ってる?」

(なんだそれ? 最後の審判? 聖書か!)

「聖書に出てくる?」

「出てこないよ」

 尚春は俺が知らなかったからか落胆している。

「ゲーム好きでネット住人のお前が知らないって……」

「ネット住民は余計だろ」

 ……

(ん? ゲーム? ネット?)

「あれか!!」

「思い出したか?」

 目を輝かせて聞いてくる。

「最近やっと開発されたVRMMOだろ?」

「それだよ~」

「その製品版買ったか?」

「いや買ってない……」

(惜しいことをしてしまった……第二陣を買うしかないかぁ)と考えていると尚春が

「俺二つ持ってるけどね」

「ヘぇ………………何で!?」

 驚きを隠しきれない俺の顔を見て尚春は思わず笑みを浮かべる。

「いや俺の父さん製作会社につとめててさ」

「俺がβ版当選してな」「《お前ゲーム好きだろ~?》ってさ、持ってきたんだよ同じのを」

「俺の苦労はなんだったんだ……」

 へなへなとその場に倒れこむ尚春。

「どんまい」

「それでβ版二つあってそのあと貰った製品版も二つあるわけよ」「んで、一つだけしかいらないから一つ諒哉にやるよ」

(たちなおりはやいな、おい)

「で、いつ渡すんだ?」「決まってんだろ放課後俺ん家に来てくれ」

 

 

 

「ただいま~諒哉ありがと……あれ? 二人ともどこ行ったの~!!」

 呆然と立ち尽くす葉月であった。

 

 

 

 幼馴染だから家が近い、いつものように家に呼ばれてるから近い……というわけではない。

 なにせ自宅から20分、チャリで10分のところに家があるのだから。

(いつも思うけどこんな遠いところによく呼び出すな……引っ越す前はすぐ隣だったのに)

 と思っていたらついていた。

 高さ60mはあるだろう高層マンションの五階に住んでいる。もったいない。

 一応セキュリティはあるようで、一階の玄関でインターホンを押さなければいけない。

(え~と5,1,2っと)ピーンポーン

 静かな場所にインターホンの音が響く。

「お~諒哉来たかーまぁ入れよお茶入れるから」と、自動ドアがウィーンと開く

(とりあえず俺はゲームが手に入ればそれでいいんだけど)

 そんな事を考えながらエレベーターのボタンを押す。

 

「よし、来たな諒哉」「ああ来たよ」

「とりあえず俺の部屋に」「あい」

 気のない返事をする。

 

 部屋は着替え、漫画、ゲームなどで埋め尽くされている。

(どういう生活したらこんな部屋になんだよ……俺でもこんなになってないぞ)

 とりあえずそこら辺にあるTシャツを座布団にして座る。

 ふと顔を上げ机に視線をやると奇妙な形をした機械(ハード)とソフトが置いてあった

(これがファイナルジャッジメントかな?)バンッ

 乱雑にドアを足であける尚春、両手はおぼんでふさがっており、上には麦茶の入ったコップ二つとスナックの袋が乗っている。

「よ~し早速アカ作ってログインするか」

 尚春はさっきの機械(ハード)とソフトを差し出す

誤字脱字がありましたらご報告を!

お気に入りされたらPCの前で小躍りしちゃいます

変更点

β版のくだり→製品版に

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