恋。
みーちゃんのお母さんが学校に、皆に言いふらしたんだろう。確かに私が殺したようなものかもしれない。だけど死んでない。みーちゃんは死んでない。みーちゃんはまだ生きてる。
【なに言ってるの?殺してなんか、ないよ?】
とメールを返したがそれ以来メールが来なくなった。
大親友なのに殺すわけないじゃない……。
夕方お兄ちゃんに止められたばかりだったけど、ハサミで腕を切るしかなかった。
切るとなんだか気持ちが楽になった。
今はお母さんもお父さんも会社で家には私しかいなかった。ティッシュで血を止めながらリビングに向かった。リビングにはお兄ちゃんがいた。
美和子「あれ、どうしたの…?」
賢『切ったのか……?』
美和子「うん。切らないと気が休まらなくて…」
そう言うとお兄ちゃんは怒鳴り散らした。
賢『それで死んだらどうするんだよっ‼お前本当にダメなやつだよ。美味しいオヤツ持ってきて一緒に食べようかと思ったのに。。』
私はビックリした。
お兄ちゃんってこんなに怖かったっけ……。
美和子「ご、ごめんなさいっ…お兄ちゃん私を見捨てないで……友達にも見捨てられたら私にはお兄ちゃんしかいないのっ!もう、しないからお願いっっ…」
賢にぃは泣いている私をソッと抱きしめてくれた。暖かかった…。
するとお兄ちゃんは私にキスをしてきた。
え…………
しばらくしてお兄ちゃんの方から離れていった。
そのあとお兄ちゃんは口をゆっくり開いた。