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前世の記憶を取り戻した元クズ令嬢は毎日が楽しくてたまりません  作者: Karamimi


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第16話:とても綺麗です

 美味しいお菓子を堪能した後、ふと女性陣達の視線に気が付いた。


 どうやらお兄様を見ている様だ。もしかして、お兄様目当ての令嬢たちなのかしら?


「お兄様、私の事はいいので、令嬢たちと一緒にお話しをしてきてはいかがですか?あの方たち、お兄様とお話しがしたいようですよ」


 令嬢たちに聞こえるように声を変えた。すると、目を輝かせてこちらを見つめる令嬢たち。やはりお兄様と話がしたいのだろう。


「だが、ソフィーナを1人にするのは…」


「ソフィーナ嬢は俺が見ているから、ソリティオは令嬢たちと話をしてきたらどうだい?ソフィーナ嬢、王宮の中庭がとても綺麗にライトアップしているから、見に行こうよ」


 私たちの元にやって来たのは、アレック様だ。


「まあ、お庭がライトアップされているですって。ぜひ見たいですわ。お兄様、私はアレックス様と一緒に中庭に行って参りますわ」


「アレック1人に、ソフィーナを任せるのは…」


「それなら俺も行くよ。いいだろう?アレック、ソフィーナ嬢」


 私たちの元にやって来たのは、セシル様だ。皆お兄様の恋を応援するために、駆けつけてくれた様だ。


「お兄様、アレック様もセシル様もいらっしゃるので、大丈夫ですわ。それでは、行ってきますね。お2人とも行きましょう」


 2人の手を握り、そのまま歩き出す。


「おい、ソフィーナ」


 お兄様が後ろで叫んでいるが、あっと言う間に令嬢たちに囲まれていた。お兄様にも素敵な女性が見つかりますように。そう願いながら、中庭を目指す。


 いけない、私ったらまたやってしまったわ。


「アレック様、セシル様、申し訳ございません。私ったら、つい気軽にお2人の手を握ってしまいましたわ。お兄様から、殿方の手を握ってはいけないと言われていたのに」


「そんな事は気にしなくてもいいよ。ただ…アレックの手は握るべきではないかもしれないな…」


「それは俺のセリフだ。確かに俺以外の手を気軽に触れない方がいいかもしれない」


 2人ともよくわからない事を言っているが、やはり殿方の手を握るのは、あまり良くないのだろう。そう解釈しておいた。


「お2人とも、兄の為に私を連れ出してくださり、ありがとうございました。兄は私のせいで沢山苦労したので、素敵な令嬢を見つけて幸せになって欲しくて。だからお2人が協力してくれて、嬉しかったのです」


 改めて2人にお礼を言った。


「ソフィーナ嬢は、本当に変わったのだね。こんなに可愛い妹からそんな事を言われたら、そりゃ溺愛するわ」


「あのクールなソリティオが、あんな風に感情を出すのだからね。まあ、気持ちは分かるが…」


 この2人、何を言っているのだろう。さっぱりわからず、首をコテンとかしげる。


「この子、わざとやっているのか?可愛すぎるだろう…」


「多分無意識だな…まずい、可愛すぎる…」


「あの、お2人とも大丈夫ですか?顔を手で覆って、何かありましたか?」


 ブツブツと呟き、顔を手で覆ってしまった2人。私、何かやらかしたかしら?


「いや、何でもないよ。中庭に行こうか」


「ああ、そうだね。ソフィーナ嬢、中庭はこっちだよ」


 2人についてホールの外に出た。するとそこには、綺麗にライトアップされた中庭が。


「なんて綺麗なのでしょう。お花たちもライトに照らされて、本当に綺麗だわ」


 昼間見るお花も綺麗だが、ライトに照らされたお花たちは、何とも神秘的だ。あら?このお花は、自ら光るのね。こんなお花があるだなんて。


「2人とも見て下さい。このお花、青色に光っていますわ。この木は電球が付けられているのですね。色々な色に光っていて、なんて神秘的なのかしら?」


 あまりにも美しい光景に、つい興奮してしまう。前世で一度だけ両親に連れて行ってもらったイルミネーションを思い出すわ。あの時もとても綺麗だったのよね。


 つい子供の様にはしゃいでしまう。

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