佐藤、離脱
【闇堕ち少女、怨霊と化す!】
憎悪の炎は死んでも消えない!
呪い系バッドエンドサイコホラー。
翌日、佐藤から電話がかかってきた。
「恭弥、あの女から連絡あったぞ。また結界を張ってくれってさ」
「やはりそうきましたか」
予想通りの展開に恭弥の口元がゆるむ。
「台本通りに答えておいたからな」
「ありがとうございます」
本田奈央から電話があったのは十五分ほど前だという。遅番のシフトだった佐藤は、寝ていたところを彼女からの電話で叩き起こされたらしい。
再び結界を張ってほしいという本田奈央からの要望を佐藤はやんわりと断り、心霊現象の原因究明の重要性を説いた。さらに、数か月はもつはずの結界がわずか一週間で破られたことを強調し、彼女を呪う怨霊の強大さを印象づけることにも成功したようだ。最終的には、佐藤に頼ることをあきらめて引き下がったとのことだ。
この結果に、恭弥は大いに満足した。
「今までお疲れさまでした。これで佐藤さんの仕事は終わりです」
「それはそれで、なんか寂しいな……。恭弥、なんかあったら、また遠慮なくおれを頼れよな」
「はい、ありがとうございます」
「預かってるスマホはどうする?」
「近いうちに解約します。端末は会社で受け取ります」
「わかった」
「お礼に、今度食事にでも行きましょう」
「それは全部終わってからでいいよ。まだ、終わりじゃないんだろ?」
「ええ、当然です。この程度じゃ、姉ちゃんの恨みは晴らせませんから」
ポチッと評価、お願いします(^ ^)v




