日記
【奈央の本性が暴かれる!】
激しい嫉妬心から、奈央は同級生を徹底して追い込んでいく——。
その夜、華菜子はいつものように机に向かい、日記帳を開いた。中学生のときからの習慣は、あんな目に遭った日でも中断することはなかった。
まずは雅に呼び出されてからの一連の出来事を、華菜子は一つひとつ書き綴っていった。まるで、それが義務であるかのように。書きながら胸が張り裂けそうになるが、思い出せる限り詳細に記録していく。
ペンを進めながらも、雅からの誘いに何の疑問も抱かなかった自分の浅はかさにも怒りが湧いてくる。今考えれば、電話してきたときの彼の様子はどこかおかしかった。それに、わざわざあの神社に呼び出すなんて普通じゃない。すぐにおかしいと気づくべきだったのだ。でも、彼を恨むことはできない。彼もまた被害者なのだから。
「でも、あのあと助けを呼んでくれてもよかったはず……」
あの人は私を簡単に見捨てた。それがたまらなくつらい。きっと、あの女は恋人に裏切られた私を見て、さぞかし満足したことだろう。もう誰も信じられない。誰も信じたくない。誰も信用できない……。
そして、本田奈央と男子生徒たちが自分を置き去りにして立ち去った場面まで書き終えると、今度は湧き上がる感情をありのままに書き殴っていった。
どす黒い感情が次から次へとあふれ出してくる。筆跡も荒くなり、怨念がペン先に宿るかのようにページを黒く染めていく。怒りの矛先は本田奈央に向かっていく。彼女への怒りに比べれば、雅への怒りも、見知らぬ男子生徒たちへの怒りも些細なものに感じられた。
「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね」と声に出し、本田奈央が呪い死ぬことを全力で願いながらペンを動かしていく。
「憎い! 憎い! 憎い! あの女が憎くてたまらない!」
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