美少女ハンター・リリス
ユウキは、リリスの後ろ姿を見上げながら歩いた。
赤い髪が風に揺れるたび、光を反射して鮮やかに煌めく。
そのスタイルは――息を呑むほどの美しさ。
長く伸びた脚、すらりとした腰のライン、動くたびに自然に目を引く。
「なんで、こんなに…美しいんだ……」
思わず心の中で小さくため息をつく。
頭では「僕なんかがこんな人と一緒に依頼なんて…」と卑屈になりつつも、胸の奥で少しだけ嬉しい自分もいた。
さっきの胸の感触も思い出すたびに、頬が熱くなる。
(いや、いや、思い出すだけで…ドキドキして、もう…!)
ユウキは頭を振って自分を落ち着けようとするが、思考の先に勝手に妄想が浮かぶ。
(もし、今このまま後ろから肩に手を回せたら……いや、だめだ!犯罪だ!いやでも…ほんの一瞬だけなら……いや、やっぱり…いやいやいや!)
心の中で自問自答を繰り返すうち、歩く足は少しヨロヨロとしてしまう。
ユウキは自分の汚れたシャツに目を落とす。
昨日の依頼で泥まみれになったままだ。
(しかもこのシャツ…リリスさんの視線に耐えられるんだろうか…いや、見られたら恥ずかしい…でも…もし褒められたりしたら…ああ、想像しただけで……!)
肩を縮めながらリリスの後ろを歩く。
「こんな美人に一緒に歩かれて、僕なんて…いや、絶対迷惑だよな…」
心の中で自己卑下する自分を、さらに妄想が追いかける。
(もし僕がちょっとつまずいて、リリスさんに支えられたら……その手が、こう…腕に触れたり……いや、だめだ、完全に変態の思考だ…!でも……でも……)
頬が熱くなるのを必死に誤魔化す。
心臓も早鐘のように打ち、息が少し荒い。
「ちょっと、何にやけてんのよ。しっかり歩きなさい!」
リリスの声にビクッとする。
「あ、す、すみません…」
慌てて顔をそむけるが、胸の高鳴りは止まらない。
どうして自分はこんなに気恥ずかしいんだ――まったく、冒険者として失格すぎる。
「それより、あなたのシャツ汚いわ。お金は出してあげるから、買い替えなさい」
ユウキの胸が高鳴る。
まさかリリスに服を買ってもらえるなんて、今回の依頼は大当たりだ。
(いや、でもお金を出してもらうって…もう、僕は何をしてるんだ…いや、ラッキー…いや、でもリリスさんに見られるのも恥ずかしい…いや、でも嬉しい…うぅ、心臓が爆発しそうだ…!)
ユウキの頭の中では、現実と妄想が入り混じり、思考は完全にパニック状態だった。
(このシャツを着替えてる間に、リリスさんにちょっとでも近づけたら……いや、いや、いや!いやでも…)
一歩踏み出すたびに心臓が跳ね、呼吸も少し荒くなる。
リリスの後ろ姿を追いながらも、頭の中は変な妄想でいっぱい。
(いや、いや、でも、この依頼は荷物運びだけでいいんだ。付き添えるだけで十分…ラッキー……!いや、でも…いやいやいや…!)
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