少しだけのいたずら
ユウキは緊張で肩をすくめつつも、少しでも役に立ちたい一心で手に持っていたお茶と菓子を差し出す。
「任せてください。よかったら、これ…」
手が小刻みに震え、顔も真っ赤に。内心で必死に言い聞かせる。
(こんなことで喜んでもらえるのかな…でも、でも、手が触れたらどうしよう…いや、考えすぎか…でも、近い……!)
リリスは受け取り、にこりと微笑む。
「気がきくわね。ありがたくいただくわ」
その瞬間、ユウキは思わず視線が彼女の胸元に吸い寄せられる。
(ちょ、ちょっと…胸元が…近すぎる…!いや、でも、触れそうな距離…手が震える…心臓が飛び出る…!)
リリスは内心でくすりと笑う。
(あの必死な顔…汗ばんで、息も荒い……可愛すぎる…でも、少し意地悪してみようかしら…)
ユウキは背筋を伸ばし、必死に正気を保とうとする。
(ああ…喜んでくれた…役に立てた…けど、胸元が…匂いが…もう、考えちゃダメだ…いや、でも…!)
ギルドに戻ると、受付嬢や他の冒険者たちが軽く拍手を送ってくれる。
ユウキは肩で息をしながら、リリスの横を歩く。
(や、やっと終わった…でも、リリスさんと一緒だったから…なんとか…いや、でも、汗の匂いが頭から離れない…あの手の距離感…!)
リリスはちらりとユウキを見て、軽く笑みを浮かべる。
「今回はお疲れ様、色々と楽しめたわ。
またお願いするかもしれないから、準備しときなさい」
ユウキは赤面し、頭を下げる。
「お疲れ様です。はい、頑張ります…」
心臓がまだドキドキして、声も少し震える。
(ああ…今の距離…肩に触れた手の感触…いや、いや、考えちゃダメ…でも、指先が…!)
リリスはユウキの肩に軽く手を置き、ふっと笑った。
「他にも、何か一言、あるんじゃないの?」
その微笑みと距離感に、ユウキは頭の中が真っ白になる。
(えっ、え、何言えばいいんだ…胸の位置が…ああ、なんでこんな近くに……!)
「……あ、あの、リリスさん、今日…その…いや、何でもないです!」
慌てて言い終えると、ユウキは後ろにひっくり返りそうになり、全身が熱くなる。
(うわあ…近すぎる…胸の匂いが…手が触れそうで…いや、考えちゃダメ…でも、嬉しい……!)
リリスはくすくす笑い、手を伸ばして軽くユウキの肩を支える。
「もう、ほんとにドジなんだから…」
その目に光るいたずらな色気。ユウキの体温がさらに上がる。
「だ、だから、何でもないですってば…」
ユウキは必死に目を逸らすが、頭の中は妄想の嵐。
(オデコに唇を…肩に手を…ああ、どうしてこんなに近いんだ…!)
リリスは微笑みを浮かべ、耳元でそっと囁く。
「まぁいいわ、もう少し精進したら、もっといい事してあげる。楽しみにして頑張りなさい」
その言葉にユウキの顔は真っ赤。体は熱く、頭の中は妄想でいっぱいになる。
(え、え、いい事…ってどんな……!? いや、考えちゃダメ…でも…近い……ああっ、ドキドキが止まらない……!)
二人の距離は自然と縮まり、ユウキは赤面のまま妄想と現実の境界線で揺れ動く。
リリスは内心で少しニヤリとしつつ、ユウキの赤面を楽しむ。
(この子、ほんとに可愛い…でも、ちょっとだけ意地悪してもっとドキドキさせてみようかしら…)
読んでいただきありがとうございます。
ここで一度終わりになります。
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続きは評価次第で、いずれはハーレムにと