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落第冒険者ユウキ

街のギルドで、ユウキは今日も落ち込んでいた。



「また昇格試験に落ちた…僕って本当に使えないな…」


異世界に転移してから約1年。


戦闘力は平凡、魔法もパッとせず、ギルドでできるのはせいぜい雑用と荷物運び。


「これが僕の限界なのか…」と、今日も自分の不甲斐なさに頭を抱える。



受付嬢の呼ぶ声で我に返る。

「ユウキさん、依頼が入りましたよ」



荷物持ちの簡単な依頼だと聞き、少しほっとした。



だがその依頼の相手こそ、ギルド内でも名高い冒険者――リリスだった。


颯爽と現れたリリスは、長い銀髪を揺らし、鋭い目でユウキを見つめる。


「あなたが荷物持ち?」


ユウキは思わず口ごもる。


「は、はい…僕でよければ…!」


美貌に圧倒され、身体が勝手に後ろに下がる。


――その瞬間、リリスの心の中で小さな声が囁いた。



「な、なにこの子…!かわいい!」



強くて頼れる自分の目の前で、あんなにオドオドして、純粋で不器用な男の子。

思わず笑みが零れる。


「早速だけど、そこの荷物持って、宿に行くわよ」


だが次の瞬間、ユウキが大きな荷物を抱えたまま足を滑らせ、リリスの胸にドサッと倒れ込んだ。



「うわっ!?」(柔らかい…!)


「…ふふ、いいわ。次からは気をつけなさい。それより、いつまで触っているのかしら?」


ユウキは真っ赤になって慌てる。



「ご、ごめんなさい!な、なんで僕が…!? どうしてこうなるんだ…」


リリスもここなしか顔を赤くして、でも心の中ではまだ思っていた。


「かわいい…もう、ずっとこうしていたいかも」


そして彼女はニコリと笑う。

まるでこれが日常であるかのように、ユウキを見つめていた。

読んでいただきありがとうございます。

ちょいエロを目指して書いてみたいと思います!

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