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教員は生徒に必要な合理的配慮をしなければならない①

「で、解決策ですが……」

 ようやく本題に入った、と平木谷は思った。

「必要条件として、教員の数を二倍にしてください」

 平木谷は無理だと胸の中で毒づいた。今の大学生が教員を希望しないことを分かっていながら、この男は一体何を言い出すのだろうか。

「ああ、どうせ無理だとか思っているんでしょ。二倍ジャストは確かに無理かもしれませんけど、ある程度なら数を集めることができます。それは」

 電話口から絶叫が聞こえた。

「あ、すみません。生徒が暴れだしたので失礼します。これは宿題ということで」

 生徒が暴れだした? しかも聞こえた絶叫は獣の咆哮のようだった。一体、彼の勤務する学校で何が起こっているのだろうか?

 様々な疑問が去来するが、問題対応が先だ。

 そう結論付けて、電話を切った。

 一方、職員室から飛び出した今野の目の前には、どこから手に入れたか分からない青龍偃月刀を振り回す男子生徒がいた。

 血走った眼で教師を睨みつけ、口から泡を吹きながら人語と思えない音で吠える様子はさながら鬼のようである。

「は、服部くん、落ち着いてください。席替えは気付かなかった先生のミスだ。もう一度やり直す」

 クラス担任の初老の先生が宥めようとするも、その男子生徒の怒りが収まることはなさそうだ。彼は躊躇なく得物を振り上げて、怨敵めがけてそれを振り下ろした。

 再び獣の咆哮のような絶叫が木霊した。

 胴体を真っ二つに切り裂かれた教諭が職員室前の廊下に倒れ伏すと、服部と呼ばれた生徒は何度も何度もその身体を切り刻んだ。時折奇声を発しながら、涎を垂らして、その口には笑みすら浮かべて、何度も何度も刃を教諭の身体に突き立てる。

 周りの教員たちは助けることができなかった。

 初老の教諭から助けの声が上がったが、誰もがその場を静観するしかなかった。大きな悲鳴はやがて小さくなり、そしてそれは数分と経たずに聞こえなくなった。

 絶命した教諭の死体をなおも切り刻み続け、大量の血にまみれても彼はなおも狂った獣のごとく小一時間にわたって、愉悦に浸りながらその行為を続けた。

 そして、満足すると奇怪な笑い声をあげながら校舎から脱走する。その一時間後に彼の保護者から電話がかかってきた。

こんばんは、星見です。

米の値段がすごいことになっています。

私は比較的田舎に居住していますが、コメの値段が5キロとうとう5000円超えました(税込み)。なので、今日は国産大麦を仕入れに行ってきました。今月から麦飯にしていますが、中々これはこれで良いものです。さて、今月は部門長あるあるの多忙の月でした。今後はたぶん定期的に更新できる、といいなあ……


ではまた次回お会いできることを祈りつつ……

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