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先生、お久しぶりです

作者: たなか

 ご無沙汰しております。こんなところでまたお会いできるとは夢にも思いませんでした。二百十日と一夜ぶり……よくそこまで覚えていらっしゃいますね。さすが先生です。さあ、ぐびっと一杯いかがですか。


 それにしても全くお変わりありませんね。ええ、そうですか? 確かに言われてみれば少しお疲れのご様子ですね。随分長いこと各地をご旅行なさったのでしょう。先日頂いたロンドン塔の写真も大変綺麗でした。ありがとうございます。


 坊っちゃんもお元気ですか? それは何よりです。うちの門題児は趣味が遺伝したのか道草ばかりで、二浪どころか三、四浪しそうで心配しています。それから今朝、娘には「お父さんの枕、臭すぎて草」と笑われました。人生の明暗というものですね。今は、この野良猫と文鳥だけがこころの癒しですよ。


 彼岸すぎくらいまで、こちらでゆっくりお休みになられませんか。なるほど。やはり偉人として名を残す方は違いますね。


 では、どうかくれぐれもお体に気を付けてお過ごしください。夏目先生。

 久々に旧千円札と出会ったので書きました。かなり無理やりな箇所もありますが、全部で18作品(猫は含まず)詰め込みました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 発想が天才。 更に実行することも天才。 [一言] 夢十夜 二百十日 一夜 虞美人草 それから 行人 倫敦塔 ぼっちゃん 門 趣味の遺伝 道草 三四郎 草枕 明暗 吾輩は猫である 文鳥 ここ…
[良い点] これ全部分かる人著者様以外いるんですかね(笑) ジャンルは<純文学>ですが個人的は<パズル>として格闘中ですが(笑) [気になる点] 解法の仕方としては、 >二浪どころか三、四浪 「三四…
[良い点] 臭い草枕は情に竿さして流されてしまえ~と笑いました。 門に誤字報告したらそれこそ笑われそうです。 文体自体も先生っぽいような。 さすがたなかさま、堪能しました!
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