表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

黄珠妃の怒り

      ⒊黄珠妃の怒り


男について行くと、その先にはもう怖いくらい本当にもう、もう‼凄く怖いくらいニコニコした黄珠おうじゅ妃が立っていた。

(ヤバイ‼黄珠妃はニコニコしている時が一番怖いんだよ。)

「黄珠妃、見つけてきましたよ。」

「ありがとう。沙迅サジン。」

どうやらこの男は沙迅という名前らしい。

「梨凛、最近帰ってきてませんでしたよねぇ。」

お説教のはじまりはじまり~だ。

(あぁ~。怖いなぁ。)

「は、はい。」

渋々梨凛が答えた。

「何をしていたのですか?」

またニッコリと黄珠妃が問いかける。

「え~っと、働いていました。」

(一応私は働いてはいた。)

梨凛はそう自分に言い聞かせた。

「沙迅。」

「はい。この侍女は占いをしていました。」

(うわぁっ‼こいつ言いやがった‼それでなくても、黄珠妃が椅子から立つことなんて珍しいのに!)

梨凛はこの男を絶対に呪ってやると決めた。

「占い師といえば…違法ではありませんか~。あぁ、私の顔が泥まみれ~。」

(このお妃様絶対に知ってたな。)

「しかし、私の侍女ということで、今からの説教で許して差し上げます。」

(結局そうなんですね。それじゃぁ、その前のやつは嫌味ってことですね。ハハハ。)

それから三時間ほど説教が続いた。もちろん、梨凛はずっと正座させられていた。

(はぁ、足が……)

「ということで、これからは気を付けて下さいね。」

「…はい。」

(占いで稼げなくなるなぁ。次は何で稼ごうか。呪ったりするのはどうだろう。)

ちなみに呪ったりするのも、違法だ。

こんな感じで、梨凛は反省するどころか、またまたろくでもないことを考えていた。

「あっ、ちなみにお前、次また違法をしたら即牢屋行きだからな。」

「チッ‼」

梨凛はクソッ!と思い、ついつい舌打ちをしてしまった。

「おっ、おいお前、今舌打ちしただろ。」

(ヤバイ‼一応こいつ結構お偉いさんなんだった。ごまかすしかない。)

「いえ、親切に教えて下さった沙迅様にそんなこと私がするはずないでしょう。」

「…そうか。」

沙迅はまだ少し疑っていたが、それ以上何も言わなかった。

(ギリセーフってとこかな。)

※この作品は現在の分かりやすい言葉に直しています。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ