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10年ぶりに再会した幼馴染について誰かに説明したい  作者: Cani
ハルカ、高校二年生
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ピンクの教会とごはん

 

「つ、着いたーー!」

 私の夏休み合わせて両親も夏休み、と言うことでホーチミンに来ました。


「飛行機って乗るまでが面倒くさいけど、やっぱり早いわね」

 2時間ちょっとでホーチミンの空港に着いた。


 先にホテルにチェックインをする。

 言葉が分からない私は不審者よろしくキョロキョロと周りを見渡した。


「ほら行くぞ」

「あ、はーい」

 荷物を置いて地図をみんなで見る。ホテルの人にタクシーを呼んでもらう。


「タンディン教会は近いからよかったわね」

「うん!その後のバインセオってやつが楽しみ」

「もうハルカは食べ物ばっかりなんだから!」

 意外にタンディン教会は近かった。

 というかピンクピンクピンクですぐ分かった。


「可愛い〜!」

「若い子に人気のスポットだって聞いたからハルカも喜ぶかなって思って」

「なんだかおもちゃみたいだね!」

 残念ながら中には入れなかったけど、建物全体がピンクで可愛い。観光客も多く、空港のようにいろんな言葉が聞こえた。

 この写真は絶対ミヤコに送らなきゃ!


 お父さんが写真を撮ってくれた。何回かバイクに轢かれそうになっていてドキドキした。


「美味しすぎる!!」

 バインセオ屋さんは人気店で少し並んだ。お店の外からコンロでバインセオを作っているのが見えて、面白くってずっと見てしまった。

 生地を入れて、もやし、豚肉、えびとか入れて焼き上がったら一気に畳む!ちょっとお好み焼きっぽい気がする。

 香ばしい匂いが漂ってきて、お腹がぐーぐーと鳴る。

「ハルカ、進んでるぞ」

 見るのに夢中でお姉さんに呼ばれていたことに気がつかなかった。


 バインセオは本当に美味しかった。タレをつけて食べるんだけどタレも美味しい。

「そういえば、あんまり辛い料理に当たってないよね?」

「地域差はあるけど、ベトナムは後から好みで調味料を足すみたいなの」

「パパはすっかり辛いのが好きになって、今じゃ足しまくりだよ」

「へぇ、面白いね」

 額に汗をかきながらお父さんはバインセオを頬張る。

 私は辛いのがそこまで得意じゃないから助かった。そして現地の味付けが結構口に合うみたいで楽しめている。

 一緒に頼んだライムジュースを飲む。冷えていて美味しい。


「この後はどうするの?」

「近くにスーパーがあるから覗いて一旦ホテルに戻ろうか。少し休んで夜はフォーでも食べに出かけよう」

「食べ物屋さんもいっぱいあるし、すごいね」

「でしょ?日本もいいけど、1年も住むとベトナムも結構いいよね」

「ハルカが生まれるまでは結構転勤多くてね、近くのタイとかも住んだことあるのよね」

「1年だったけどね」

「へぇそうなんだ」

 だからなんとなく肝が据わっているというか、慣れている感じだったのか。

 妙に環境への適応が早いから驚いた。

 両親の知られざる歴史を聞きながら、ライムジュースに入っていたライムをかじってみる。うぅ、酸っぱい。



 ***



 夜になると日差しが無い分暑さも和らいだ。湿気は相変わらずだけど。

 夜ごはんの牛肉のフォーはお気に入りになってしまった。出汁がしっかりしていて、スープも全部飲んでしまった。

「ここのフォーは美味しくて有名なんだって。あんまりホーチミンはゆっくり来たことがなかったから食べられてよかったよ」

「すんごい美味しい」

「ママも来たかったからよかったぁ」

 フォーを楽しみ、ホテルに戻る。シャワーの水圧は少し弱めだったけど、疲れた身体に優しかった。

 スーパーで買ったマンゴーを食べる。美味しすぎる。この湿気さえなければずっとここにいたい。



 ***




「ハルカちゃん今頃どうしてるかなぁ」

「今はハルカちゃんのことは一回忘れて、新太はこの数学の問題を解くの」

「はい・・・」

「今年は計画的に宿題やるんでしょ」

「はい・・・」



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