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10年ぶりに再会した幼馴染について誰かに説明したい  作者: Cani
ハルカ、高校二年生
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そしてまた、春

 

 新学期、変わったことが2つほどある。

「な、なんでーーー!?」

 1つはクラス替え。

 スポーツ科はクラスは持ち上がり式。

 普通科は成績でクラス替えがあるのだ。


 クラス発表の掲示板の前で叫んでいるのは新太くん。

 そう、新太くんとはクラスが変わってしまったのだ。


「残念だけど、新太なら友達すぐ作れるよ」

「ち!が!う!馨そこじゃない!俺はみんなと同じクラスが良かったのー!」

 新太くんは馨くんの肩を掴み前後に揺する。

「ちょっと、やめてよ。僕のせいじゃないんだから」

「くっそー!」


 新太くんはB組、私とゆうと馨くんはA組なのだ。

「勉強頑張ってて良かっただろ?」

 今きたのだろう、ゆうは余裕そうな表情で私に話しかける。


「新太くんとクラス離れちゃったの、残念だな」

「ハルカちゃん・・・っ!」

「修学旅行とか楽しみだな」

「ゆうのバカっ!現実を突きつけないでー!!選択授業は一緒のにしようね?お願いします!!」

 新太くんは涙ぐみながらB組に入っていった。


「ゆうはクラス替えが成績で決まるって知ってたの?」

「当たり前でしょ」

「さ、さすが」

「また同じクラスだね。それに名前の順も前後だし。俺たち相性いいね」

 そしてもう1つはゆうの雰囲気がグッと変わったことだ。

 なんて言ったらいいんだろう。

 なんか変なのだ。


「ハルカ、今日の髪型かわいいね。似合ってる」

「あ、ありがとう」

 前は絶対そんなこと言わなかったのに、最近やけに褒めてくる。ちょっと怖い・・・。

「あはは、ハルカちゃんちょっと引いてるじゃん」

「馨うるせー」

 私以外の人間には通常運転なのがまた不思議だ。

 私はどう言う反応をしたら正解なのかまだ探し中である。


「あ、中川さん!今年もよろしく!」

「あ!田中さん!良かった〜!よろしく」

 また同じクラスメイトもちらほらいるが、よく話していた田中さんが同じクラスで少しほっとした。

「里中さんはC組らしいよ。今年は平和そうで良かったよ」

「そうなんだ・・・」

 結衣ちゃんはC組か。

 選択授業以外、合同のイベント以外はもう会うことはないんだろうな。

 もう結衣ちゃんのことを考えなくていいんだと思うと、少し気が楽なのは事実だった。



 ***



「2年A組担任の関口だ。じゃ、早速だけど体育館に移動。始業式だ」


 1年生の教室の前を通る。入学式を終えた1年生達が楽しそうに話している。

 去年の入学式は本当にびっくりしたなぁ。

「ん?どうした?」

 ちらっとゆうを見ると、ゆうも私を見ていて目があってしまった。


「なんでもないよ」

「んー?なんでもないの?」

 ゆうは私の顔を覗きこむ。

「な、なんか最近ゆうって変」

「え、変って?」

「変は変。なんか変」

「変の一言で終わっちゃうのか俺って・・・。ま、でも今までとは違うのは分かってるんだ?」

「どうしちゃったの?」

 私がそう聞くとゆうはまたニヤッと笑って私の頭を優しく撫でた。

「1年生で分かったんだ。ハルカには大胆に行かないと分かってもらえないって」

「大胆って?」

「ハルカちゃんは鈍すぎだから、ストレートに行くってこと」

 そういうとゆうは私の頬を人差し指でツンツンした。え、何これ、何してんのこの人。


 体育館に着くまで私はゆうに話しかけることができなかった。

「ハルカちゃーん!」

 B組から新太くんが手をブンブン振って声をかけてくる。

「おい新太ー!うるせーぞ」

「邪魔しないで!!俺の!この時間を!」

 さすが新太くん、もうクラスに馴染んでいるみたいだ。


「なんか名前の順でハルカちゃんが隣にいるの新鮮だなぁ」

 偶然、B組の新太くんとA組の私は名前の順で並ぶと隣だった。

 そして私の右隣はゆうだった。

「クラスは違うけどな」

「言わないで!あーもっと全校集会たくさんやって来んないかなぁ」

 全校集会が好きだなんて、新太くんも変わってるなぁ。

 あっという間に始業式も終わり教室に戻ってきた。


「はい、じゃあ今日は委員会決めたら終わりな」

 委員会かぁ、去年やって慣れたから今年も図書委員にしようかなぁ。

 順番に委員会が決定していく。

「次、図書委員会」

「はい」

 バッと手が上がる。

「女子は中川さんでー、男子は川上くんと中西くんかぁ。2人で決めて、決まったら教えてください。その間に美化委員決めるか」


「馨は去年やっただろ。譲れ」

「慣れている人の方がいいでしょ」

「ハルカ、決めて」

「え?私!?」

「僕とゆうどっちと委員会やりたいかハルカちゃんが決めて」

 私をじっと見てくる馨くんとゆう。

 えーどっちとやりたいって・・・。

 最近ゆうちょっと変だもんな。

「仕事に慣れてるから馨くんかな?」

「なっ!」

「あはは、やったー。僕の勝ち」

 馨くんは黒板に自分の名前を書きにいった。


「ゆう、ごめんね」

「謝るな。惨めになる」

「え、ごめんごめん」

 ゆうは呆れたように私を見ていた。え、なになに?


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