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10年ぶりに再会した幼馴染について誰かに説明したい  作者: Cani
ハルカ、高校一年生
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理由を聞かせてもらおうか

 

 私はイライラしていた。結衣ちゃんはともかくゆうにこんな感情を持つなんて!

 結衣ちゃんとゆうのやりとりを聞いてから、私はとにかくゆうに怒っていた。


 どうしてゆうは、人の恋愛事情をペラペラ他人にっていうか色々問題の結衣ちゃんに言ってるの?

 未練ががましいとか言ってたけど別に失恋してないし!まぁ勘違いだったってみんなに言ってないから失恋したままになっていても文句は言えないけどね。

 私のいないところでコソコソゆうが結衣ちゃんと私の話をするのなんて聞きたくなかった。

 そいえばゆうは石井先輩のこと諦めた方がいいとか色々言ってきたよね?

 それって結衣ちゃんと石井先輩がくっつくようにしたかったってこと?


 考えれば考えるほど、ゆうが結衣ちゃんに協力をしていたんじゃないかと思ってしまい、胸に黒いものが渦巻く。

 普通友達の幸せを願うもんじゃないの?

 そんなに先輩のことを諦めさせようとしたのはどうしてよ。

 私が結衣ちゃんからよく思われていないことも知っているくせに、なぜ彼女に協力するような真似を・・・。

 授業が終わってすぐに私はゆうに声をかけた。


「ゆう」

「何?」

「あのさ、ちょっと聞きたいことあるんだけど」

「どうした?」

「なんで結衣ちゃんに私が失恋してるって報告してたの」

「え」

「今日休み時間に2人で話していたの聞いちゃった」

「あー・・・」

 ゆうは視線を逸らし、聞かれていたのか、とも言いたげに少し面倒臭そうだった。


「私が誰が好きとか、結衣ちゃん関係ないよね?っていうか何ならゆうも関係ない」

「はぁ?なんで俺が関係ないんだよ」

「ゆう何回も石井先輩のこと諦めたらって言ってきてたよね?結衣ちゃんが石井先輩のこと好きなのも知ってもんね。結衣ちゃんが先輩とうまくいけばいいって思ってたんでしょ」

「何怒ってんのハルカ」

「怒ってるよ!」

 私が急に大きな声を出したからか、一瞬ゆうの肩がビクッと飛び跳ねた。


「な、んだよ。急に大きな声出すんじゃねぇ!」

「あのさ!私怒ってるの。未練たらしい私を諦めさせるようにするって何?なんでゆうがそんなこと結衣ちゃんに頼まれるの?」

 ゆうは私の言葉を聞いて視線を下に向ける。何よ、何か言い訳してみなさいよ。


「勝ったとか負けたとか、もううんざり」

 私は心からそう思っていた。結衣ちゃんが先輩のことを好きな気持ちを否定したりするつもりはない。

 個人のことなのに、どうして勝ち負けを判断する必要があるの?

「里中にハルカが先輩のこと諦めたって話をしちゃったのは悪かった、ごめん。でももう本当に先輩のことはいいんだろ」

 ゆうは視線を上にあげて私の顔を覗き込んだ。


「よくない」

「え・・・」

 ゆうは少し驚いているようだった。

「結衣ちゃんと先輩がキスしたの勘違いだって先輩と話して分かったから」

「・・・先輩が誤魔化してるかもしれないじゃん。つまりハルカは先輩のことがまだ好きだってこと?」

「ゆうは結衣ちゃんの方を信用するんだ。私は先輩のこと信じたいし、先輩のことは好きなままでいることにした。だから結衣ちゃんに何を言われてももう関係ない」

 先輩に言ったわけじゃないのに、言った後に照れてきてしまい、今度は私が下を向いてしまった。


 しばらくの沈黙の後ゆうが先に口を開いた。

「ハルカがあの先輩のことが好きなのは分かった。けど俺は応援できない。今までも、これからも」

「今までもってやっぱり」

 やっぱり私が失恋した方がいいなんて思ってたんだ。友達なのに!と私はまたゆうを睨みつけた。


「違う違う、そうじゃない。別に俺は里中に協力するつもりも、ハルカを傷つけたいわけじゃない。ただ、ハルカが他のやつと両思いになるなんて俺は嫌なだけ」

「なんでよ」

「なんでって、この流れで言わせる気か?」

 ゆうはあーとかうーとか言いながら口を手で覆い視線を逸らした。



「はい、はい!ストップー!」

「新太くん」

「川上と私もいるよー!」

「ミヤコ!」

 急に新太くんが教室に戻ってきて私とゆうの話を遮った。

 新太くんに続き、ミヤコと馨くんも教室に入ってきたのだった。




ブックマークが増えてしました!嬉しいです!アイス食べます〜!

季節外れですが早くクリスマスパーティーを迎えさせてあげたいです(今6月)

Cani.

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