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10年ぶりに再会した幼馴染について誰かに説明したい  作者: Cani
ハルカ、高校一年生
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秋といえば

 

「ハルカ!おはよ。あ〜終わっちゃったなぁ。夏休みに戻りたい〜!」

「たくさん楽しかったね!」

「ね!夏休みが終わったと思ったらもう小早川祭かぁ。あっという間だよね。ハルカのところ何やるの?」

「着ぐるみカフェだって。田中さんって子がいるんだけど、家が衣装とかの卸問屋らしくて貸し出ししてくれるってさ。汚したら買取だけど。気をつける!」

「へぇ!楽しみ!何着るの?」

「今日くじ引きで決めるんだって!ちょっと楽しみ。ミヤコのところは何するの?」

「あーうちは室内でできるストラックアウトだって。野球部とかサッカー部が張り切ってるから私はあんまり出番なさそう」

「ストラックアウトかぁ!さすがスポーツ科って感じだね」

「元々サッカー部の練習物品にストラックアウト用の的があるからね、準備ほとんどないよ。教室の飾り付けと渡すお菓子くらいじゃない?」

「バドミントンの練習もあるから大変な準備じゃなくてよかったね」

「ね。準備まで横田と一緒だと思うと気が滅入る」

「あはは」



 小早川学園の学園祭は文化祭と体育祭から成り立っていて、総合順位1〜3位のクラスには賞品があるから毎年結構盛り上がるみたい。





 ***





「じゃあこれから順番に出てきてもらって、くじを引いていこう」

 田中さんの持ってきてくれた着ぐるみは本当に色々な種類があった。


 私は・・・ま、魔女?


「ハルカちゃんなんだった?」

「私は魔女だった、なんかちょっと恥ずかしいな」

「俺はライオン!!」

「新太くんライオン似合いそうだね!」

「ハルカちゃんが魔女なんて可愛いだろうなぁ」

「えへへ、それにしても本当にいろんな種類があるね」


 ネコ・犬といった動物はもちろんのこと、自由の女神とか死神とか侍とかもはや着ぐるみカフェじゃなくてコスプレカフェになりそうだ。


「ゆうはなんだった?」

「言わね」

「えー!なんでよ!教えてよ!」

「そうだそうだ!教えろよ中西ー!」

「ゼッテー言わねぇ」

 ゆうは最後まで口を割らなかった。


「ねぇ、中川さん」

「ゆ、結衣ちゃん」

「魔女って聞こえたんだけど、結衣のと交換してよ。結衣魔女がいい」

 あれから結衣ちゃんは何事もなかったようにしている。

 まぁ確かに結衣ちゃんに直接何かされたわけでもないのか。


「結衣、もう決められたんだからいいだろ」

「え〜だって結衣の方が魔女似合うと思うし、そしたら結衣のことを見にお客さんがたくさんくるでしょ?ウィンウィンじゃん」

「うん、いいよ」

 結衣ちゃんは色々言っていたけど、正直魔女はの格好は恥ずかしいし、別に衣装はなんでもいいから交換することにした。


「やったーありがとー」

「えっいいのハルカちゃん」

「うん、いいよ。私なんでもいいもん」

「じゃあこれね」

 結衣ちゃんはさっさと私に自分のくじ引きの紙を渡し、向こうに行ってしまった。

 やっぱり結衣ちゃんと話す時は少しばかり居心地の悪さを感じるけど、私への用事は終わったわけだしあとは文化祭を楽しむだけだ。


「ハルカちゃん何になったの?」

「恐竜だった!」

 結衣ちゃんは恐竜だったらしい。私にとっては魔女より全然いい。本当にウィンウィンだった。



 ***



 文化祭が近づくに連れ、授業は少なくなり、準備に当てられた。

「中川さん、そっち持てる?」

「うん!」

 クラスメイトたちはそれぞれ別れて作業をしていた。

 私は同じクラスの田中さんとメニュー表を壁に飾っていた。


「できた!」

「うん、いい感じだよね!」

「おっいいじゃん」

「ゆう」

 ゆうは椅子を運んでいた。


「結構形になってきたね」

「うん、当日楽しみ。田中さん衣装本当にありがとうね」

「そんなそんな。それよりも中川さんこそ里中さんに衣装譲ってくれてありがとう。あの子と揉めると面倒だから」

「あはは、経験済みだから・・・」


 文化祭までの数日、買い出しに行ったりシフトを組んだりと力を合わせてみんなで準備を進めた。




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― 新着の感想 ―
[一言] 共通認識として、面倒な子扱いされてしまっているのかあ。 まあ、触らぬ神に… ですかね。 恐竜の着ぐるみって、接客はできなさそう。
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