ここまで盛り上がられると自然とテンション上がるよね
「おはようございます」
「おはよ〜!目玉焼き、お願いしていい?」
夏休みが始まり数日、私は朝ご飯の目玉焼きを任せられるようになった。
ゆうのママはいつも明るく優しくて、本当に楽しい。
「今日も宿題?」
「はい、図書館に行ってやろうかと思います。」
「偉いわぁ〜。頑張ってね!明日はいるんだけど、今日はママさん達とヨガだからお昼は適当に食べてね!」
「わかりました。あ、明日は私お昼いないのでご飯大丈夫です」
「明日は何するの?」
「明日は川上くんと遊びに行きます」
「川上くんとね、え!!!!!デートしに行くってことよね!!!!!!きゃ〜!!!!洋服は選んだ?今日はパックしてヘアトリートメントして寝るのよ!!やだー私が興奮してきちゃったわ!!!」
「え、えへへ」
デートなのはともなく、明日は川上くんと会うのだ。
テストを頑張ったご褒美をくれるらしい。ちなみにご褒美はすでに希望を聞かれてリクエスト済みだ。
明日のためにも夏休みの宿題は今日終わらせるつもり。
***
「ハルカちゃん、かわいいねぇ」
「ね〜パパ〜、このバックとこのバックどっちがいいと思う?」
「うーん、僕はこっちの方がいいと思うな」
「そうよね!こっちにしましょう!さ、ハルカちゃんメイクメイク!!」
「朝から何してんだ?」
ゆうはリビングでママとパパに囲まれて横になっている私を見て目を丸くした。
「聞いてよゆう!今日ハルカちゃんデートなのよ〜!どう?このコーディネート!可愛くない??」
「はっ !?デートって誰とだよ・・・まさか川上か!?」
ゆうはぐんぐんと私に近づく。ちょ、顔怖いんですけど!
「デートっていうか遊びに行くだけだよ」
「ハルカちゃんか〜わいい!!これでばっちりよ!川上くんもメロメロね!」
「おい!やっぱり川上か。どこで何しに行くんだよ?」
「なんでそんなこと気になるの?今日はだめだよ、もう約束してるんだから」
「はぁ!?ハルカこそ何気合い入れてるんだよ!ぜんっぜん似合ってないから!」
「こらゆう、ハルカちゃんにそんなこというな。こんなにかわいいのに」
「そうよそうよ!ゆうはパパと違って女の子の心がわからないんだからぁ。ほら、ハルカちゃん!ゆうのことはいいからもう出発しちゃいなさい!」
ゆうのママは私とゆうの間に割り込み、詰め寄るゆうをガードしている。
「何時に帰ってくるんだよ。17時には絶対帰ってこい」
「そんな小学生みたいなこと言うなよゆう〜」
「ゆう!あんたは引っ込んでなさい!ハルカちゃん楽しんでね!!あ、でもお泊まりは流石にダメよ!ハルカちゃんのママを誤魔化せないから!は〜い行ってらっしゃい〜!!」
私は放り出されるように家を出て出発したのだ。
***
「あ、中川さん。こっちこっち!」
「川上くん!お待たせ」
川上くんとはある場所で待ち合わせをしていた。
「中川さんメイクしてる?かわいい。」
「あ、ありがとう」
似合わないと言っていたゆうに川上くんの褒め言葉を聞かせてやりたい。
それにしてもストレートに褒められると照れてしまう。
「川上くんも、今日はありがとう」
「いいんだよ。ご褒美なんだから」
私たちが待ち合わせたのは河川敷。
私のリクエストしたご褒美は、川上くんの愛犬『五右衛門』に会わせてほしい、なのでした。
「五右衛門、中川さんだよ」
「ワンワン!!」
「か、かわいすぎる〜〜〜!!!!」




