そういえば雲行き怪しかったよね、いっけない忘れてた
謎のペナルティを課せられ数日。
私は大人しくゆうと一緒に登校していた。
1回バックれようと思ったら、私の部屋のドアの前でずっと待たれたからそこから諦めて一緒に行っている。(女子の階にそもそも男子がいてはいけいないから、かなり目立つ。そしてゆうは目立つ容姿をしていた。一般的にはイケメンな様子。)
この頃流石にクラスのみんなと馴染んできた、と思う。
なぜゆうと一緒に登校しているのか、など私はいちいちみんなに説明することになってしまったのだけれど。
そしてゆうと幼馴染であることまで伝えることになってしまったのだけれど。
一部の女子からは羨ましがられているってミヤコが言っていた。だったら代わって欲しい。
誰かからの注目を集めるなんて、胃がキリキリしてしょうがない。
そしてテストの結果も返ってきた。
結果がどうだったかというと、普通にゆうに負けた。
やっぱり特待生は特待生でした。無理です。ゆうは全教科95点以上だった。
私は平均87点だった。でも川上くんのスーパーティーチングが功を奏し英語の点数は同点だった。(98点。私はスペルミスでしょうもない間違いだから俺の勝ちと言われたけど、同点は同点だよね?)
ゆうに何を命令されるのかとドキドキしていたけど、ひとまず保留と言われた。きっと特に考えていなかったんだろう。
そして川上くんは同点だったのにも関わらず、ご褒美をくれると言うのだ。とても楽しみです。
ドキドキだったテストも終え、ようやくゆっくりできると考えていた矢先、私をあることが悩ませていた。
***
「調子乗ってんじゃねぇよ。ブス」
すれ違いざまに私にだけ聞こえる声。
それを大して知らない男子にブスって言われるのって、悲しくない?
「というか、まじであんた誰・・・」
あと最近増えたのは
「またある・・・」
靴箱に『男好き』『性悪女』など一言メッセージが入っていることだ。
内容的にはどうってことないから放っておいているんだけど、地味にストレス。
いつも靴箱を開けて、メッセージを捨てて、それから帰るが次の日になればまた入っているのだ。
毎日毎日、むしろこんな熱心な活動に最近になって感心すらしてきたのだ。
どうせ犯人は分かっている。いつも私に呟くあの男子だ。
私は今日も入れられたメッセージを捨てて、家に帰った。
***
そしてもう一つ私の頭を悩ましていることがある。
「ねぇ。ゆーうー!結衣と一緒に帰ろうよぉ」
「誰だ、オメェは」
「もう結衣だよ!いい加減覚えてよねー」
「・・・はぁ」
みなさん覚えていますか?結衣ちゃんです。
最近やけにゆうに絡んできていて、なんだかもやもやするのです。
「ハルカと帰るから無理」
「え!!!」
「え〜また中川さん??いいじゃん結衣と帰ろうよぉ」
ゆうが私の名前を出すたびに、結衣ちゃんに睨まれるのです。
全員から好かれようなんて思っていないけど、やっぱり負の感情を向けられると疲れるのです。
「ハルカ」
「ねぇゆーうー!」
こんな調子でゆうが私に話しかけると必ず間に入ってくるのです。
ただでさえあの男子に悩んでいるのに、結衣ちゃんのことでもやもやしたくない私は、自然とゆうと関わることを避けるようになった。




