たまには他の人の視点も必要だよね
俺は今心底驚いている。
それはなぜかって?
自分の好きな女の子が目の前にいる男と両思いになっていると知ったからだ。
「な、なんで中川さんのことが好きなの?」
「なんか、色々一生懸命なところかな。図書委員でもさ、重たい本一生懸命棚に戻しててさ、危なっかしいところもあるから目が離せないんだよね」
そうか、川上は委員会が一緒なのか、俺も図書委員に立候補すれば良かった。
「それで?どうして高垣くんは中川さんのことが好きなの??」
・・・
「え!?な、何言ってるんだよ!」
突然川上がそんなことを言うもんで、図星をつかれて動揺した俺は声が少し上擦ってしまった。
「あれ?自覚ないの?高垣くんさ、いつも中川さんのこと見てるよね。中川さん鈍いから気がついてないだろうけど、僕からしてみればバレバレだよ。高垣くんの顔間抜けみたいにとろけちゃってるもん」
「そ、それはそれは・・・」
そうだ、俺はぶっちゃけ中川さんが好きだ。
小動物みたいな中川さん、守ってあげたくなる。何より可愛い、俺のタイプです。
川上は中川さんのことが好きは決定。
中川さんも川上のこと気になっているみたいだし、本当にこの2人うまく行っちゃうんじゃないか?
でもこのまま指を咥えてみているだけでいいのか?いいのか高垣新太!!!!
「もし好きって言ったら・・・?」
「特にどうも思わないよ。きっと僕の方が仲良いしね。目が綺麗っていわれたことある?僕初めて言われたよ」
心なしか川上は自慢げな表情をしているように感じる。
目が綺麗って、目が綺麗ってどんなタイミングで言うんだよ。
「だけど、中西くんとの関係が気になるよね。まぁ、少なくとも中西くんも中川さんのこと、気に入っているよね。そう思わない?」
「思わない!っていうかわからない!!」
「高垣くんも随分鈍いんだね。まぁ鈍い人は引っ込んでいてもらって、僕は僕のペースで中川さんとの距離を詰めていこうと思うよ」
中川さん、聞いてくれ。
川上の目は綺麗じゃないぞ。くすんでるし腹の中は真っ黒だよ。
中川さんの前では猫かぶっている男だよ。
今すぐに伝えたい。
***
「ちょっとゆう!待ってよ!!」
早歩きだったゆうが突然立ち止まる。
「ハルカ、自分のテストなのに人に頼るなんてダメだよな??これはペナルティ必要なんじゃないの?」
「え!何それ、そんなの聞いてないし」
「しかもよりによって男ねぇ。川上だってそこらへんの男と変わらないぞ」
「何言ってるの、川上くんは本当に優しいんだよ!教えるのだって上手だし・・・」
「ハルカ、川上のこと好きなの?」
ゆうは真っ直ぐに私を見ている。
「別に好きっていうか、なんというか・・・普通にいい人だなとは思うよ」
ちょっとドキドキしたことがあるのはこの際内緒にしておく。
「ふーん。他の男を好きになるなんて、おもしろくねぇな。昔は俺とずっと一緒にいるって言ったのに」
「昔って、もう10年も前のことを言わないでよ」
「ついこないだじゃねぇか」
「どんな時間感覚してるのよ」
「まぁいい。じゃあ明日から毎朝一緒に学校行くからな、ハルカちゃん。来なかったらまたペナルティ」
「えー!!学校すぐ近くなのに!!」
勝手にペナルティ内容を告げ、ゆうは満足げな表情をしていた。
何時集合か聞くの忘れた。
またまたブックマーク、うれぴいです。今日もゼリー食べます。Cani




