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10年ぶりに再会した幼馴染について誰かに説明したい  作者: Cani
ハルカ、高校二年生
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横田にはきつく言ったので今年は大丈夫です

 

「新太くんお疲れ様!」

「あ、ありがと・・・」

 お化け屋敷に力を入れすぎて自由時間がほとんどなかった。あってもクラスの奴らと一緒にちょっと回っただけ。

 ファミレスに寄って帰るとゆうから連絡をもらって飛んできたのだ。だって俺、今日ハルカちゃんと会って話してないもん・・・。

 ファミレスに着くとすぐに俺に手を振るハルカちゃん。はぁー、この顔が見たかったんだよ俺はー。


「高垣のクラスのお化け屋敷もなかなか楽しめたわよ。ね、中西?」

「ああ、面白かった。新太が」

「それ以上言わないで・・・!」

 ニヤニヤしながら俺を見るゆうと千堂。まさかハルカちゃんに見せてないよな?俺の子泣き爺の姿を・・・!!

 ハゲ頭のかつらをかぶって、髭まで描いたんだよなぁ。流石にカッコ悪すぎて見せられない。

「大盛況だったみたいだね。これ飲みなよ」

「すっごい色だなこのコップは!」

 馨がドリンクバーから戻ってきて、俺にコップを差し出す。またいろんな種類混ぜてる。やめてって言ってるのに!

 渋々口をつけてみる。なんか不思議な味だけど意外に美味しいのが怖い。視線を感じて前を見るとハルカちゃんが俺の顔をじっと見ていた。


「な、なに?髭落とせてなかった?」

「髭・・・?ううん。なんだか新太くんと久しぶりに会った気がして。今日も新太くん忙しすぎて文化祭中全然会えなかったね。なんかクラスが違うとこんなに会えなくなっちゃうんだなって思って」

「ハルカちゃん・・・!」

 そんなこと、他の奴らは全く言ってくれなかったよ。ああ、ハルカちゃん、まじ優しい。天使。可愛い。すき、大好きです。

「ちょ、新太お前っ」

「ふが」

 急にゆうに口を塞がれる。く、苦しい。

「新太くん・・・」

 ハルカちゃんが顔を俯かせてしまった。急にどうしたの?

「高垣、疲れすぎてバカになっちゃったわね。全部口に出てるのよ」

「え!!」

 呆れた表情で俺を見る千堂の爆弾発言に心臓が跳ねた。可愛いとか好きとか全部口に出してたの?俺?

「ハルカ、顔真っ赤にするなよ!」

「だ、だって流石に照れる・・・」

 目の前には顔を真っ赤にするハルカちゃん、え、ちょ、これって脈ありなの?ひょっとして。

「脈とかないから。驚いてるだけだから。っていうか抜け駆けしないでよ」

 馨が俺に耳打ちする。

「な、なんでそれを・・・はっまた俺口に・・・」

「口に出してなくても顔みりゃ分かるから」

「このエスパーめ!」

「新太が単純すぎなんだよ」

 店員さんが俺のオムライスを持ってくる。ナイスタイミング。ちくちくと詰め寄る馨を振り切って、俺はスプーンを取ったのだった。


 ***


「そ、そういえば明日のミスコンはミヤコ出るの?」

 私は熱い顔を仰ぎながらミヤコに聞いた。去年のミスコンは本当にびっくりしたなぁ。サラッと優勝するミヤコもすごい。さすが美人。

「出るわけないでしょ」

「とか言って去年は出てたじゃん」

「横田はじめクラスメイトの罠でね。でも今年は実行委員会の方にも根回ししたから大丈夫」

 はぁ、とため息をついてポテトをひと齧りするミヤコ。去年の横田くんの熱烈な応援を思い出して胸が熱くなる。横田くんとは色々あったけど、ミヤコを真っ直ぐに応援する姿は尊敬できるんだよなぁ。


 ***


「ハルカセンパーイ!おはようございますっ」

 文化祭2日目も無事始まった。体育館に入るや否や1年生の列から大きくはみ出して染谷くんが大きく私を呼ぶ。

 小さく手を振りかえす私を見てゆうが小さく舌打ちしていた。

「俺、やっと本当の意味で春先のハルカの気持ちが分かった気がする」

「え?なに急に」

「あいつがハルカの周りチョロチョロすんの、おもしろくない。しかもハルカも甘やかすし・・・」

 ゆうの言っていることが最初はピンと来なかったけど、その内梢ちゃんのことを言ってるんだと分かった。春先は色々あったなぁ。

「別に甘やかしてなんて」

「いーや、甘やかしてるね。俺、年下は特に気にしない主義だったけど、ちょっと嫉妬してる。っていうか結構嫉妬してる」

「なんでゆうが嫉妬するのよ」

「・・・それ本気で聞いてんの?」

 ハルカのばか、と背中をはたかれた。何すんのよもう。


『文化祭2日目は小早川祭でも一大イベント!!ミスコンだー!』


 ミスコンが始まった。今年も可愛い子ばかりだ。ミヤコの宣言通り、今年はミヤコは無事出場しなかった。

『2年生部門優勝は、エントリーナンバー3番、里中結衣さんです!』

『きゃー嬉しい!結衣頑張りましたぁ』

「勉強キャラになったかと思ってたけど、やっぱり別に変わんないね」

 いつの間にか隣に馨くんがいてぼそりとつぶやいた。

 我らが2年生部門の優勝は結衣ちゃんでした。

「よかったじゃん。今年は泣いてクラスのみんなに謝らなくて済むんだから」

「確かに。去年は凄まじかったよね」

『ぐすっ・・・みんなが応援してくれたからぁ・・・結衣優勝できました・・・!』

 って結局嬉し涙ということで泣いていました。


いつも読んでくださり本当にありがとうございます!ブックマークもありがとうございます!嬉しいです!!Cani.

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