表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/7

白っぽい服の女性

部活の帰り道、後輩たち5人と怪談をしながら歩いていた。


さすがに薄暗いので歩きながらは危ないかと、空き地に見える場所に避けて話し込んだ。


「それでどうなったの?」

「犯人はお前だ!」

「それ怪談やない!」

「あはは」


あまり怖くない怪談を終わらせ、さあ帰るかと鞄を持ち上げたとき、ふと目に入った。

白っぽいワンピースの女性が向こうの通りをフワッと歩いている。


「あの人、なんか・・・」

「どうしたんですか先輩?」

「今、そこをフワッとした感じで歩いている女の人がいたんだけど、もう見えないね?」

「俺もそっち見てたけど、誰もいなかったですよ?」

「え?そう?」


その時はちょっと見る方向が違っていたんだろうとあまり気にせずに帰った。


登校時には通らない道なので確認できなかったが、下校時は昨日と同じメンバーで同じ道を通った。

ただ、時間は昨日より一時間早かった。今日はまだ明るい。


「そういえば昨日のなんだったんですか?」

「え?昨日のって?」

「ほら、帰りがけに女の人がって」

「あー、ちょうどこの辺って昨日の辺りだね」

「そこの空き地です」

「そうそうその辺からあっちを見たとき・・・」

「先輩どうしました?」

「空中だ」

「え?」

「昨日、白っぽいワンピースの女性が歩いていた辺り、崖があって・・・空中」

「ええー!」

「ちょっ先輩!やめてくださいよ」

「てか、先輩が言う その先って、墓地しか有りません」

「まじ?」


後輩女子は半泣きだった。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ